「自分の課題を認識し、集中して取り組む」 日本郵政グループ女子陸上部の練習に密着!

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日本郵政グループ女子陸上部では、秋のトラック・駅伝シーズンに向けて夏はトレーニングを積む重要な時期。今回は、夏期休暇明けで今後の合宿を控えたタイミングでのポイント練習(※)に密着しました。

(※)インターバルトレーニングやペース走など、強度の高い練習のこと。

齋藤 由貴(さいとう ゆき)さん

日本郵政グループ女子陸上部 チーフコーチ

齋藤 由貴(さいとう ゆき)さん

2014年入社。埼玉県出身。玉川大学卒業後、実業団チームで陸上競技を続ける。その後、指導者として母校の女子陸上競技部長距離チームコーチ、非常勤講師を経て現職。

菅田 雅香(すがた みやか)選手

菅田 雅香(すがた みやか)選手

2019年入社。2001年3月9日生まれ、福岡県出身。3000m・5000mをメインとする長距離ランナー。座右の銘は「最後まで諦めない」。

和田 有菜(わだ ゆな)選手

和田 有菜(わだ ゆな)選手

2022年入社。1999年8月7日生まれ、長野県出身。5000m・10000mをメインとする長距離ランナー。座右の銘は「楽しい努力は習慣になる」。

田島 愛梨(たしま あいり)選手

田島 愛梨(たしま あいり)選手

2023年入社。2005年1月8日生まれ、愛知県出身。1500mから5000mをメインとする中距離・長距離ランナー。座右の銘は「有言実行」。

練習のテーマは「選手に自信をつけてもらうこと」

この日はまず、寮のトレーニングルームでのストレッチからスタート。しっかりと体をほぐしたところで、練習場所となるグラウンドに移動します。

「練習のテーマは、選手のレースでの目標タイムに近づけること。このあと合宿も控えていますが、レースに向けて選手に自信をつけてもらうことを意識しています。今日は夏期休暇明けで、暑さもあるので体調を見ながら練習していきます」(齋藤さん)

グラウンドへ向かう前に、本日の練習メニューについて説明する齋藤チーフコーチ(左)

この日は猛暑日に迫る暑さで、体調を考慮しながらの練習となりました。それ以外でも、齋藤チーフコーチは指導にあたって、常々注意していることがあると言います。

「トレーニングでは、選手のコンディションをチェックしながら徐々に負荷をかけていくようにしています。ただし、自分の調子は本人が一番わかっているという側面もあるので、ある程度は選手個人の自主性に任せている部分もありますね。短い時間で、集中力高く練習していけるように気を配っています」(齋藤さん)

練習前には水分補給をしっかり。取材した日の東京の最高気温は33.4℃でした

この日の練習メニューは、400m走3本を3〜4セット。3セットまでは全体で行い、4セット目を走るかはコンディションも考慮し選手個人の判断に委ねられます。

選手は目標タイム別にグループに分かれて走ります。菅田雅香選手、小坂井智絵選手、和田有菜選手、田島愛梨選手と、樽本知夏選手、土井葉月選手、牛佳慧選手の2つのグループに分かれて練習が始まりました。

セットを重ねるごとに設定タイムが1秒ずつ速くなる厳しいトレーニング。最後まで追い込む選手の姿が印象的でした。

「練習中は、『呼吸が浅くならないように』とか『深く吐いて』といった呼吸に関するアドバイスをしました。前半から設定タイムよりも速くなっていたので、後半にむけてペース配分に気をつけるような声かけもしていきましたね」(齋藤さん)

自分の課題をしっかりと認識して練習に取り組む

練習中は常に齋藤チーフコーチから声かけが

選手は、リカバリー中には水分を補給するだけでなく、氷で体を冷やすなど、しっかりとしたコンディショニングに励んでいました。練習を終えた選手の口からは、さまざまな工夫や手応えが返ってきます。

「今日は設定したペースどおりに走れたのでよかったです。リカバリーでは、水分をしっかりと補給することを意識するとともに、暑さ対策として氷で手を冷やして体温を下げるようにしました。手のひらには動脈と静脈をつなぐ太い血管があって、ここを冷やすと効果的に体温を下げられるんです」(菅田選手)

田島選手は水分補給をしながら齋藤チーフコーチと会話
選手の表情からも練習の強度が窺えます。左から牛選手、土井選手、樽本選手

「自分の状態を確認しながら、落ち着いて走ることを意識しました。齋藤チーフコーチからも、走りについてアドバイスをもらいました。昨年は思うように練習することができなかったので、今年は毎日の練習を積み重ねていけるように走る前の準備と練習後のケアをより丁寧にしていきたいと思います」(和田選手)

「夏期休暇明けで少し不安がありましたが、1セットの1本目から設定タイムどおりにしっかりと走れたのでよかったです。この時期は暑さに対してしっかりと対策をしながら練習していきたいと思います。今後の課題は、リラックスして走ることですね」(田島選手)

ほとんどの選手が4セットを走り切る結果に。おつかれさまでした!

選手に寄り添って声かけ。自主性を重んじる

齋藤チーフコーチが練習中に心がけているのは、あまりネガティブな言葉を選手にかけないということだそうです。

「『力まないで!』って声をかけると、逆に力んじゃったりするんですね。そんなときは『柔らかく』って言い換えます。走っている選手に聞こえやすいように、短くてわかりやすい言葉にしていますね」(齋藤さん)

夏の合宿を経て、選手個人のレースや駅伝シーズンが到来します。選手は日々のコンディションに気をつけながら、これからも練習を重ねていきます。

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