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前例のない挑戦を価値に変える。日本郵政不動産が切り開く新たな不動産投資|日本の街を元気に!郵政が描く、まちづくりのデッサン Vol.5

事業 2026.8.27
前例のない挑戦を価値に変える。日本郵政不動産が切り開く新たな不動産投資|日本の街を元気に!郵政が描く、まちづくりのデッサン Vol.5

INDEX

日本郵政不動産株式会社(以下、日本郵政不動産)は、郵便局の跡地などのグループ保有不動産の開発事業に加え、グループ外不動産への積極的な投資という新たな挑戦を加速させています。このたび、大阪市の桜島エリアで進む、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテルとしては唯一の外資系ホテル「Osaka Sakurajima Resort」の開発プロジェクトに参画しました。グループ外不動産投資に取り組む背景から、プロジェクトのポイント、そして今後の展望まで、担当者に話を聞きました。

小松 史尭(こまつ ふみあき)さん

日本郵政不動産株式会社 アセット・ソリューション部 グループリーダー

小松 史尭(こまつ ふみあき)さん

2014年、日本郵便株式会社入社。郵便局、東京支社を経て、不動産テナント営業室にてオフィステナント誘致活動に携わる。2020年より日本郵政不動産に出向し、開発企画部を経て2021年より日本郵政グループ外の不動産取得業務に従事。海外旅行が好きで、特に世界の建築物、リゾート巡りが好き。

長谷川 吏奈子(はせがわ りなこ)さん

日本郵政不動産株式会社 アセット・ソリューション部

長谷川 吏奈子(はせがわ りなこ)さん

2024年入社。投資開発部(当時)に配属され、現職。日本郵政グループ外の不動産取得業務に従事。海外旅行が好きで、活気のあるベトナムが好き。

グループの枠を超え、広がる日本郵政不動産の可能性

――日本郵政不動産の事業の特徴について教えてください。

小松:日本郵政不動産は、日本郵政グループの不動産事業を新たな経営の柱の一つとするため、2018年に発足しました。郵便局跡地などのグループ保有不動産の開発に加え、グループ外不動産への投資にも積極的に取り組んでいます。全国で培ってきた地域との信頼関係を強みに、オフィスや商業施設、ホテル、住宅などの開発を手掛け、街づくりや地域の発展に貢献しています。

――グループ保有不動産の開発に加え、グループ外不動産への投資に取り組む背景を教えてください。

長谷川:グループ保有不動産だけでは、将来的に開発対象となる土地が限られてしまいます。そこで一般のデベロッパーと同じように、グループ外不動産にも投資し、新たな収益機会を生み出そうと考えました。

小松:グループと直接は関係のない不動産にも投資しますし、例えば郵便局跡地の隣接する土地を取得することで、一体的な開発も可能となります。そうした相乗効果にも期待し、グループ外不動産への投資も行っています。

――グループ外不動産の投資は、どのように行っているのですか。

長谷川:日常的に仲介会社や地主の方などと情報交換を行い、その中で得た案件について投資を検討することが多いですね。情報交換の中で、何度も現地に足を運んだり、電話やメールなどでやりとりを重ねたりして、信頼関係を築くことを大切にしています。

小松:現地では、周辺環境や景観、視認性など、様々な観点から案件の価値を確認しています。また賃貸収入だけではなく、将来的な売却益も含めて、総合的に投資判断を行っています。

――グループ外不動産投資を行うことで、新たに得られる価値は何でしょうか。

長谷川:当社の存在感や事業領域をマーケットの中で広げることができます。当社の名前が知られることで、参画できる案件が増えたり、事業機会の創出につながったりするため、不動産投資事業と保有資産開発事業の双方に好影響をもたらしています。また、同業他社の方とも情報交換を通して横のつながりができるので、視野が広がり、最新の不動産トレンドを知る機会も増えました。

小松:例えば、什器付きで貸し出すセットアップオフィスや、キッチンなどがついた複数人で泊まれるアパートメントホテルは、社外の方々との情報交換の中で学んだことです。そうした知見を、自社事業に活かすことができるのは大きな財産ですね。培ってきた信頼関係のなかで、今回の「Osaka Sakurajima Resort」プロジェクトへの参画も実現しました。人との出会いやご縁の大切さを改めて感じています。

大阪・桜島から新たなにぎわいを。「Osaka Sakurajima Resort」プロジェクト始動!

――注目の新規事業「Osaka Sakurajima Resort」プロジェクト(以下、本プロジェクト)について教えてください。

長谷川:大阪市の桜島エリアで進められている、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のオフィシャルホテル唯一となる外資系ホテルの開発プロジェクトです。鹿島建設株式会社、SMFLみらいパートナーズ株式会社、京阪神ビルディング株式会社、そして当社の4社が共同出資する合同会社桜島開発が事業主となり、2029年の開業を目指してプロジェクトを進めています。

「Osaka Sakurajima Resort」の完成イメージ。写真提供:合同会社桜島開発

――ホテルの特徴を教えてください。

小松:世界的な企業であるIHGホテルズ&リゾーツが運営し、インターコンチネンタル、キンプトン、ホリデイ・イン ホテルズ&リゾーツの3ブランドのホテルを展開予定です。そのため、ラグジュアリーな滞在を楽しみたい方、洗練されたデザインと人間味あふれるゲスト体験を求める方、ファミリーで利用したい方など、お客さまの多様なニーズに応えることができるホテルとなります。3ブランドを同一建物内で展開する「トリプルブランド」ホテルは日本初のビッグプロジェクトとして早くも話題になっています。

――どのような経緯で参画するようになったのでしょうか。

小松:2024年5月頃に別案件で鹿島建設様にご相談をしていた際、このプロジェクトのお話をいただいたことがきっかけでした。

――参画の決め手は何ですか。

小松:当時はインバウンド需要が非常に伸びており、ちょうど当社のホテル事業への投資が今後必要になってくると考えていたところでした。桜島エリアは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに近いだけではなく、2030年開業予定の大阪IR(Integrated Resort:統合型リゾート)にも至近、という好立地です。今まで桜島エリアに訪れたことがない方も含め、多くの観光客を取り込みやすいポテンシャルがあると考え、参画を決めました。

「Osaka Sakurajima Resort」は大阪駅から約40分という好アクセス。 写真提供:合同会社桜島開発

――本プロジェクトは現在進行中ですが、これまでの開発と異なる点はどういうところでしょうか。

小松:外資系ホテルという特性から、デザインへのこだわりの強さを実感しました。床や壁、照明、家具やドアはもちろん、ルームナンバープレート、ブランドの世界観が細部に至るまで反映されています。ブランド価値を維持しながらコストとのバランスを取ることは容易ではありませんが、お客さまによりご満足いただける滞在体験を提供できるよう取り組んでいます。

――4社協業のプロジェクトですが、その中で感じていることはありますか。

小松:各社の強みや視点の違いから、思いもよらなかった新鮮な提案をいただけることも多く、刺激を受けています。

長谷川:本計画地は安治川(あじがわ)沿いにあり、ホテル周辺の水辺空間を散策できる臨港緑地エリアとして整備する予定です。行政や地域のみなさまと連携しながら進めており、地域密着を強みとする当社ならではの事業だと思います。

安治川側から見た外観バース。宿泊者はもちろん、地域の方の憩いの場ともなるよう計画が進んでいる。 写真提供:合同会社桜島開発

――2025年12月に本格着工とのことですが、現在はどのような状況でしょうか。

長谷川:今は基礎工事を行っています。私たちも現地への確認を重ねながら、各所との調整を進めています。開業は約3年後の2029年ですが、検討し始めた頃は5年後の話をしていたので、少しずつ近づいているなと感じています。

――開業後、どのようなホテルになってほしいですか。

長谷川:多くの方に愛されるホテルになってほしいです。宿泊以外のお客さまもご利用いただける施設も予定されていますので、エリア全体が活気づく、新たなランドマークになればと思っています。

小松:お客さまに特別な滞在体験を提供し、一生の思い出に残るようなホテルを目指して日々取り組んでおりますので、ぜひご期待いただければと思います!

写真提供:合同会社桜島開発

さらなる高みを目指し、挑戦の先の新たな成長へ

――本プロジェクトを経て感じた、グループ外不動産投資事業の課題と今後の展望を教えてください。

小松:実績がまだ少ない中で、リターンとリスクのバランスを取る難しさを感じています。一方で、この業界で挑戦をし続ける重要性も、本プロジェクトを通じて実感しました。当社も業界をリードできるよう、ベンチャースピリッツを持ってさらなる高みを目指したいと思います。

長谷川:実績が少ないからこそ、社内一丸となって挑戦していく意識を共有することが大切だと感じています。4社が協業する本プロジェクトで、よりその大切さを感じました。

――お二人が感じる、この仕事のやりがいを教えてください。

長谷川:当社には、まだ挑戦していない領域がたくさんあります。どんな案件でも「初めて」が多い環境なので、自分自身が会社の先駆者になれるチャンスがあります。そうした経験ができることに、大きなやりがいを感じています。

小松:この仕事のやりがいは、新しいことに挑戦し続けられることです。リスクを正しく見極めながら前例のない領域に挑戦し、その過程で得た経験や学びを次につなげていけることに大きな魅力を感じています。失敗も成功への財産だと考え、トライアンドエラーを重ねながら成長していきたいですね。

――具体的には、どのような挑戦をしていきたいですか。

小松:本プロジェクトは鹿島建設様が中心となって進めていますが、今度は当社が主体となるプロジェクトに挑戦したいです。また外資系ホテルの誘致を通じて、グローバルな視点の重要性を実感しました。国内外に投資の選択肢を広げながら、海外の知見を取り入れるだけでなく、日本ならではの良さを世界に発信していくような取り組みも実現していきたいですね。

長谷川:データセンターやラボ、アパートメントホテルなど、不動産には可能性に満ちた多くの選択肢があります。そうした新しい分野への投資も積極的に進めながら事業の幅を広げ、将来的にはマーケットの第一線で活躍できる会社を目指したいです。

――グループの枠を超えた挑戦を続けていくのですね。その先にどのような価値を生み出していきたいですか。

小松:当社は東京都心だけに投資するのではなく、全国をフィールドに不動産事業を展開することが強みです。さまざまな地域に投資し、新たな人の流れや雇用を生み出すことで、住む人にも働く人にも選ばれる不動産を創りたいと思っています。そうした取り組みを通じて、それぞれの地域に新たな価値を生み出し続けたいですね。

長谷川:地域のお客さまに必要とされ、信頼され続ける会社でありたいと思っています。グループの枠を超えた新たな挑戦を積み重ねながら、不動産を通じて地域の未来を支え、価値を創り続けていきたいです。

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