新しい、希望の朝を広島から! 第64回「1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」in広島に密着

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2025年8月17日、広島県広島市で行われた「1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」。早朝にもかかわらず、約1,700人もの方々が会場に集まり、テレビ・ラジオ放送を通して全国の皆さんとともに、ラジオ体操で爽やかに一日をスタートさせました。
運営に携わった社員のコメントとともに、その舞台裏をお届けします。

株式会社かんぽ生命保険 コーポレートコミュニケーション部 担当課長
山口 義文(やまぐち よしふみ)さん

株式会社かんぽ生命保険 広島支店 業務部 主任
尺田 菜穂(しゃくだ なほ)さん

株式会社かんぽ生命保険 中国エリア本部 総務・人事部 主任
井上 貴裕(いのうえ たかひろ)さん
国内最大級ラジオ体操イベント!「1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」とは
「1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」は、年に一度開かれる国内最大級のラジオ体操イベント。イベントの模様はNHKの総合テレビとラジオ第1で生放送され、全国各地から多くの参加者が集まります。今年は広島市での開催となり、かんぽ生命の広島支店と中国エリア本部が中心となって半年にわたり準備を進めてきました。
【密着ルポ/開催前日】夏空のスタジアムで最終チェック
8月16日(土)
9:00 会場入り
会場は、サッカーJリーグ「サンフレッチェ広島」の本拠地だった「ホットスタッフフィールド広島」。
この日は雲一つない青空の真夏日。収容人数50,000人のスタジアムは音もなく、静寂が包んでいます。


「広島市は、今年『被爆80周年』を迎え、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた記念事業を実施されています。本イベントもその一環で開催が決まったんです」(山口さん)
9:30 会場設営、ピアノ搬入
空っぽのスタジアムに、大型カメラの足場が組み立てられ、当日のテレビ中継の準備が始まります。

ここでピアノが搬入され、調律がスタート。伴奏に使われるのは、爆心地から約1.5kmの民家で被爆した「被爆ピアノ」。ガラス片が刺さった傷跡が生々しく残ります。


9:30~ 来場記念品のアッセンブリ
会場の設営と並行して、中国エリア内の各支店の社員が一つずつ記念品を特製バッグに詰めていきます。


12:30 音響・施工の最終チェック
夏空の下、全国放送に向けステージと音響の最終チェックが念入りに行われます。

13:30 進行確認、テレビ中継リハーサル
本番さながらのアナウンスにカメラワーク。酷暑のなかでも各自の役割を果たし、キビキビと確認が進んでいきます。

14:30 体操リハーサル
体操指導の鈴木 大輔(すずき だいすけ)さん、ピアノ演奏の幅 しげみ(はば しげみ)さん、アシスタントの皆さんが登場し、リハーサルがスタート。手の空いている関係者は、参加者を想定して実際に体操します。
この日の最高気温は33.7度。炎天下のスタジアムの体感温度はそれ以上に!

16:30 前日準備終了

「私はブース運営を担当します。広島市には『高齢者いきいき活動ポイント事業』という健康増進に関する施策があり、本イベントもポイントの対象事業です。いきいきポイントを集められている方がたくさん来てくださったらと期待しています!」(尺田さん)

「『気持ちのよい朝のスタートが切れた』と参加者が笑顔になってくださったら、それが一番です。私は場内誘導を行うので、万一、体調不良などのトラブルが起きても、すぐに対処できるように目配りしたいです」(井上さん)

「中国エリア内の各支店の皆さんには、休日にもかかわらず当日の運営にも全面的にご協力いただき、本当に感謝しています。本番では暑さで体調を崩す方が出ないことを願うばかりです」(山口さん)
17:00 表彰式典
イベントの前日、市内のホテルでは「ラジオ体操優良団体等表彰 全国表彰」を受賞された方々の表彰式典が開催されました。

【密着ルポ/本番当日】約1,700人が来場! 朝露が残るフィールドを参加者が埋め尽くす
8月17日(日)
3:30 会場に向けて移動開始
静まり返る平和記念公園のそばから、社員スタッフは大型バス2台で会場へ。
緊張して眠れなかった......という声も。

4:00 会場入り、本番前準備
日の出前、真っ暗な会場を照明が照らしています。夜露で濡れた芝にはスタッフの足跡が。
各自の持ち場に向かい、最終確認。

5:00 開場
早朝にもかかわらず、続々と参加者が入場。
フィールドがどんどん賑わいを見せていきます。

かんぽくんとゆめちゃん、ご当地どーもくんが待つフォトブースでの撮影も大人気!


入場誘導を担当する井上さんは、参加者が滞留しやすい入口側のスペースに立ち、声かけと身振り手振りで誘導。尺田さんは、参加者へラジオ体操の情報誌を配付。山口さんは全体を見ながらスタッフに声かけを行います。


真っ暗だった空が徐々に白み始め、参加者が次々に入場していきます。

5:50 開会式
かんぽ生命の谷垣社長、NHKの原理事、全国ラジオ体操連盟の石﨑会長、広島市の松井市長が挨拶。
世界恒久平和について、参加者全員が想いを馳せます。

6:05 放送前のリハーサル
体操指導の鈴木さんリードのもと、大きなかけ声でウォーミングアップとリハーサル。
参加者の明るく元気な声に、会場の雰囲気も盛り上がってきました。約1,700人の腕が空に突き上げられる光景は、圧巻。すると、雲間から太陽が!

6:30 ラジオ体操本番
いよいよ、テレビ・ラジオの生放送がスタート。戦火をくぐり抜けた「被爆ピアノ」が、平和な朝の風景にぴったりの、軽やかで明るい音色を響かせます。
「♪新しい朝が来た 希望の朝だ」の歌い出しから始まる「ラジオ体操の歌」を伴奏に合わせて合唱する参加者の皆さん。そして、ラジオ体操第一・第二が続きます。



音楽に合わせて「イチ、ニ、サン」と声を出し、ジャンプ運動では「ひろしまけん・ひろしまし・ひろしまし」と繰り返す「広島ジャンプ」を披露。会場全体に一体感が生まれつつあります。

最後に、ゆっくりしたテンポかつ、全身を十分に動かして血行促進を図る「みんなの体操」で締めくくります。すべての体操を終えるまで10分ほどという短い時間でしたが、充実感と朝の清々しさ、健康の大切さ、そして、平和な日常の尊さを改めて感じるひとときに。

7:05 アトラクション
放送終了後には、広島市消防音楽隊による演奏が行われました。心地よく運動した後、芝生の上に座り、美しい音色に耳を澄ます参加者の皆さん。『上を向いて歩こう』が流れてくると、自然と手拍子が起きます。

7:30 閉会

「皆さんの笑顔、かんぽくんとゆめちゃんと写真撮影される光景が印象的でした。見る限り、体調を崩された方もいらっしゃらず、トラブルもなく無事に終われたのでよかったです」(井上さん)
参加者に感想を伺いました。

夏休みのラジオ体操を楽しみにしている長女に誘われて、家族で参加しました。どんなイベントかあまり調べずに来たので、娘たちも『こんなにたくさんの人がいると思わなかった!』と驚いていました。特別感があっていいですね.

子どものころ、夏休みのラジオ体操は皆勤賞でしたが、最近はご無沙汰で......でも、たまには朝から運動もいいですね。広島で開催してくれて、うれしく思います。
8:00 イベント終了

「さまざまな世代の皆さまが笑顔でお帰りになっている様子を見て、ほっとしました。『1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭』は、皆さまの心身の健康の支えになるという目的はもちろん、地域の盛り上げに寄与するというミッションも持っています。2025年の体操祭が終わったばかりですが、2026年は、町が開かれて900年という節目(開府900年)を迎える千葉県千葉市での開催が決まり、準備を始めています。お近くの方は、ぜひお越しください!」(山口さん)
■「第65回1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」開催地・日時のお知らせ
日時:2026年8月2日(日)午前5時50分開会
開催地:千葉県千葉市
会場
晴天時:ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市美浜区美浜1)
荒天時:千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市中央区問屋町1-20)
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