社員の気持ちを一つに!郵便車両走行会in鈴鹿8時間耐久ロードレース
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全国約24,000ある郵便局から、お客さまの大切な手紙や荷物を運ぶドライバー。日々安全運転を心がけるドライバーたちが、鈴鹿サーキットで開催された日本最大のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)」で郵便車両のパレード走行を行いました。多くのバイクファンが見守った走行会や、イベントブースの様子をレポートします。
"安全運転"への思いでつながる日本郵便とレーシングチーム「日本郵便Honda Dream TP」
日本郵便は、2016年に鈴鹿8耐に参戦した「Honda熊本レーシング」への協賛をきっかけに、全日本ロードレース選手権に出場するレーシングチーム「日本郵便 Honda Dream TP」のサポートや、鈴鹿8耐での「Team HRC」などへの協賛を行っています。
ロードレースでは、マシンの性能だけでなく、ライダーの正確なマシン操作、迅速なピットワークなど、究極の正確性と安全性が求められます。日本郵便も日ごろから安全運転に努めながら、正確でスピーディーな配達を心がけていることから、親和性のあるこのレース活動に賛同し、協賛しています。
協賛に伴い、これまで日本郵便では、日本郵便Honda Dream TP監督の手島 雄介(てしま ゆうすけ)さんや、現役選手の皆さんによる社員への安全講話や親子バイク教室などのイベントを全国で開催。今回の走行会は、そのようなつながりによって実現しました。
バイクファンが集合! 鈴鹿8耐イベントをレポート
2024年7月20日、翌日の鈴鹿8耐の決勝を控えたメイン会場にて、多くの観客がスタンドで見守るなか走行会が始まりました。日本郵便が社内で毎年開催している安全運転コンテストで優れた成績を収めたドライバーを中心として、メイン会場に二輪車両、四輪車両で入場します。普段はレーシングバイクが走るサーキットに、街中で見慣れた赤い車体の郵便車両が並ぶ光景は壮観でした。
また、会場には、バイク好きとして知られ、日本郵便Honda Dream TP応援アンバサダーに就任したタレントの長野 博(ながの ひろし)さんが登場。安全運転への思いを語るとともにドライバーの皆さんへエールを送りました。
そして、日本郵便株式会社の千田 哲也(せんだ てつや)社長の合図で一斉にスタート。観客の拍手に見送られながら、郵便車両はサーキットを走り抜けました。
走行会を終えたドライバーたちには、手島さんから安全講話がありました。
また、会場では日本郵便のブースが開設され、三重県内の郵便局社員と日本郵便 東海支社の社員がお客さまをお出迎えしました。お客さまの手荷物のお預かりや配送サービスのほか、撮影した写真がその場でオリジナルポストカードになり送ることのできる移動型郵便局「ポストカー」には、たくさんのお客さまが集まりました。
家族みんなバイクが好きで、昨年に続き日本郵便のブースを訪れたというお客さまは「このように手紙を送る体験ができるのは、子どもにとってよい経験になりますし、素敵な取り組みだと思いました」と感想を述べられました。
福島県から来たという子どもたちは、離れて暮らすおじいちゃん・おばあちゃん宛てに記念のポストカードを送るそうで、一所懸命イラスト入りのメッセージを書いていました。
ポストカーの横では、日本郵便Honda Dream TPのライダーによる「ぽすくま親子バイク教室」が開催されました。このイベントを目当てにブースを訪れるお客さまも多く、バイクの安全な乗り方だけでなく、交通ルールを守ることの大切さやブレーキやヘルメットの必要性なども伝えられ、真剣な眼差しで聴く子どもたちの姿が印象的でした。
特設会場では、安全運転コンテストで優秀な成績を収めた社員による、日常点検の実演が行われました。
日常点検は配達前に毎日欠かさず行っている業務。ブレーキがきちんと作動するか、ライトは点灯するかなどを約4分間かけて確認することで、安全な走行を実現します。
"普段どおり"が最大のパフォーマンス
走行会に参加した社員のなかから代表して3名にお話を伺いました。1人目は、2023年度の二輪車安全運転コンテストで個人部門第2位の成績を収め、日常点検の実演も披露した、大阪東郵便局(大阪府)の川口 京美(かわぐち きょうみ)さん。
「世界的に有名な鈴鹿サーキットを郵便車両で走れたことをとても光栄に思います。日常点検の実演は、普段お客さまに見守られながらやることがないので少し緊張しました(笑)。毎日の天候や積載量により、ブレーキの利き方やアクセルの進み具合などが微妙に変化します。少しでも異常を感じたときは必ず一度停止し、確認するようにしています」(川口さん)
2023年度四輪車安全運転コンテスト軽貨物部門で優勝した柏崎郵便局(新潟県)の若山 拓矢(わかやま たくや)さんにも感想を伺いました。
「レースが行われるサーキットを走行する機会はなかなかないと思い、とても感動しました。私は、運転で正しい姿勢を保つこと、ほかのドライバーの運転に影響を受けないこと、急ブレーキや急ハンドルなどの"急"のつく動作をしないことという3つを意識しています。急のつく動作を防ぐために、車内に水を入れたコップやペットボトルを置き、常に水面を揺らさない、静かな運転を心がけています。この訓練をしてからはより安全な運転について意識できるようになりました」(若山さん)
2023年度四輪車安全運転コンテスト一般貨物部門で優勝した旭川東郵便局(北海道)の佐藤 柊五(さとう しゅうい)さんには、安全な運転で心がけていることについて伺いました。
「普段はトラックに乗って集荷しているので、左折時の巻き込みやオーバーハング、内輪外輪差などに気を配っています。特に一般住宅への訪問の際には、生活道路への進入前の確認や出発前の安全確認は入念に行っています。安全運転コンテストに向けて指導してくださった先輩方や、練習時間を設けてくださった上司の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。今後は、後輩や安全運転コンテストの優勝を目指す方々に伝えていく側になりたいです」(佐藤さん)
今回の走行会を通じてお客さまに伝えたいことも皆さんに伺うと、安全運転に対する真摯な思いを語ってくれました。
「今回参加した私たちだけでなく、当社の全国のドライバー一人ひとりが、イベントで行ったような日常点検や安全運転について高い意識を持って働いています。そのことを今回のイベントを通して多くの人に知っていただきたいです」(川口さん)
「日本郵便は『安全最優先の業務を実践』を目標に、日々の業務を行っています。そのため普段どおりに運転することが今の私にできる最大のパフォーマンスです。この"普段どおり"を今日ご来場いただいたお客さまにも見ていただくことができたかと思いますので、イベントを通じて安全な走行について考えるきっかけとなっていればうれしいです」(若山さん)
「当社では、安全な運転や事故ゼロを目指すための取り組みをたくさん行っています。プロのドライバーとして、安全を意識して集荷や配達をしているということが伝わればいいなと思います」(佐藤さん)
安全運転への取り組みを広めるために
今回のイベントを担当した、日本郵便株式会社 総務・人事部の大川 宗一郎(おおかわ そういちろう)さん、広報部 ぽすくま戦略室の横田 真記(よこた まき)さんにイベントを終えて率直な感想を伺いました。
「走行会では、ドライバーの皆さんが一人ひとりお客さまの声援に応えている姿を見て、こちらもとても誇らしい気持ちになりました」(大川さん)
「走行会はずっとやりたかったので、実現できて本当にうれしいです。たくさんの方にご協力いただき、感謝しています。郵便車両がメイン会場に入ってきたときは、本当に感動しました」(横田さん)
また、今回のイベントを通してお客さまに伝えたいこともお聞きしました。
「多くの方に当社の安全運転への思いを知っていただけたらいいなと思います。また、『配達員ってこんなにかっこいい仕事なんだ!』ということも伝わればいいですね」(大川さん)
「走行会に参加した社員をはじめ、全国の日本郵便の社員が、バイクレースに参戦するライダーと同じように、公道を走るプロのライダーとして、正確、迅速、安全を目標に業務を遂行しています。これからも安全な運転を続けながら皆さまの大切な郵便物や荷物をしっかりとお届けしていくという姿勢が伝わればいいと考えています」(横田さん)
日本郵便は、これからも安心・安全な運転を心がけ、お客さまの大切な郵便物や荷物を届けます。