【前編】一つ一つの荷物に、使命感と想いを込めて。 〜ゆうパックが届くまで〜

INDEX

長野県で暮らす祖父母は、来週10歳の誕生日を迎える孫の笑顔を思い浮かべながら、ゆうパックの箱のなかにそっと贈り物を詰めています。

東京に住む孫とは誕生日当日に会うことはできませんが、それでも"特別な日"に必ず届くよう、配達日を指定して二人は郵便局へ──。

そんな祖父母の想いをのせたゆうパックは、どのようにして孫のもとへ届けられるのでしょうか。その舞台裏を追いました。

※本記事では、ゆうパックをお届けする流れを紹介しています。記事内の配送過程は実際の仕組みに基づいていますが、登場する人物や物語はすべてフィクションです。

大切な日の荷物を託す。祖父母の想いをのせて

祖父:リンゴ、ちょっと多いかや?
祖母:家族みんなで食べるから大丈夫よ。太郎は、誕生日プレゼントに腕時計がほしいんだって。もうえれえ大人みたいね。
祖父:あっというあいさだなぁ。誕生日プレゼント、喜んでくれるといいな。
祖母:誕生日当日に届くようにお願いしやしょ。

次の日、二人は郵便局へ向かいました。

祖父:孫の誕生日プレゼントです。誕生日の当日に届けてほしいんです。
郵便局社員:承知しました、大切にお届けします!

窓口でお預かりした荷物は、保管ケースに入れて、郵便部へと引き渡されます。

※集配機能を持たない郵便局やコンビニエンスストアなどでお預かりした荷物は、集配機能を持つ郵便局(集配郵便局、以下「集配局」)により収集され、郵便部へ引き継がれます。

窓口担当の郵便局社員

窓口担当の
郵便局社員

お預かりしたお荷物で、内容物に壊れやすいものがある場合は、「こわれもの」や「下積み厳禁」などの注意喚起シールをわかりやすい場所に貼付し、ほかの担当者でもひと目で把握できるように工夫しています。

郵便局の窓口は、直接お客さまと接する"会社の顔"ともいえる存在です。
お客さまが「来てよかった」「また郵便局を利用したい」と感じ、選んでいただけるような"地域に愛される郵便局"を目指しています。

安全と正確を支える、丁寧な仕分け作業

窓口から引き渡されたゆうパックは、郵便部のフロアへと運ばれ、「パレット」と呼ばれる荷物をまとめて運ぶための台車に載せられます。パレットは、荷物のあて先が同じ方面ごとに分けられています。

仕分けを担当する郵便部の社員

仕分けを担当する
郵便部の社員

壊れやすいものは落下や破損をしないように専用のケースに入れ、細心の注意を払って運びます。また、重い荷物は下、軽い荷物は上に積むなど、積載の安定も図ります。

仕分けするパレットを間違えると荷物の到着が遅れてしまうことから、郵便番号をしっかりチェックしています。

お客さまに確実に荷物を届けることを意識して取り組むことが、私たちの使命です。

パレットに積まれた荷物は、47都道府県の各地域に配置されている大規模な物流拠点で、"郵便物のハブ"のような存在である「地域区分業務を行う郵便局(以下、地域区分局)」へ運ぶためのトラックに載せられます。

その想い、ゆうパックがまっすぐに届けます

いよいよ荷物の"旅路"が始まります。
ここで、ゆうパックがどのように配達先へ届けられるのか、全体の流れを解説しておきましょう。

郵便局には、集配業務を行っている「集配郵便局(集配局)」と、行っていない「無集配郵便局(窓口局)」があります。それぞれ窓口でお預かりした荷物は「地域区分業務を行う郵便局(地域区分局)」に集約されますが、窓口局で荷物をお預かりした場合は、いったん集配局へ運ばれ、そこから地域区分局に集められます。

地域区分局とは、47都道府県の各地域に配置されている大規模な物流拠点で、"郵便物のハブ"のような存在。全国各地から集まったゆうパックや郵便物を、あて先のエリアごとに仕分けし、各地の地域区分局や集配局へ送る役割も担っています。

今回の物語で例えると、長野県の集配局で預けられたゆうパックは、県内の地域区分局へ集められます。そこから都内の地域区分局へ運ばれ、地域区分局から孫が住むエリアの集配局に運ばれて、孫の家に配達されます。

郵便局に荷物を預けた祖父母は自宅に戻り、誕生日プレゼントが無事に孫のもとに届くかどうか話しているようです。

祖父:ちゃんと太郎に届くといいな。
祖母:箱を開けたときの顔が目に浮かぶわ。きっとたまげるわね。
祖父:あの子の笑顔を思うだけで、なんだか元気が出るなぁ。

祖父母の想いをのせた、ゆうパックの物語──。
後編は、地域区分局を経て、孫のもとへ届くまでの裏側に迫ります。お楽しみに!

JP CAST 公式アプリのダウンロードはこちらから!
JP CAST 公式アプリのダウンロードはこちらから!
            

#HOT TAG

カテゴリ

おすすめ記事