【後編】日本郵政グループ女子陸上部の夏合宿に密着! 選手に聞く「手応え」と「次の目標」

【後編】日本郵政グループ女子陸上部の夏合宿に密着! 選手に聞く「手応え」と「次の目標」

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日本郵政グループ女子陸上部・POSTIES(ポスティーズ)は、毎年夏に北海道で合宿を行っています。40日にわたる合宿のなかで、選手たちはどのような手応えをつかんでいるのでしょうか? 秋の大会シーズンを前に、現地で選手に話を伺いました。前編はこちら

夏の長期合宿ではテーマと目標を設定

POSTIESの北海道合宿は網走、士別、千歳と拠点を移しながら40日間にわたり行われます。取材を行った士別市での合宿は全体のなかでは中盤。折り返し地点を迎えた選手たちに現在の状況を伺いました。

陸上競技場で小坂井 智絵(こさかい ちか)選手と談笑する牛 佳慧(ぎゅう かえ)選手(写真右)
陸上競技場で小坂井 智絵(こさかい ちか)選手と談笑する牛 佳慧(ぎゅう かえ)選手(写真右)

――今年の合宿にはどのように臨んでいるのでしょうか? テーマや目標を教えてください。

牛選手

牛 佳慧(ぎゅう かえ)選手

合宿のテーマはスタミナ強化です。私はレースの後半で失速してしまうことがあるので、合宿中は「距離を踏む」ことを重点的に取り組んでいます。 個人の目標は5000mの自己ベスト更新。それをクリアして自信につなげたいです。

太田 琴菜

(おおた ことな)

選手

太田 琴菜(おおた ことな)選手

私は土台づくりをテーマに取り組んでいます。今のところ予定どおりの練習ができているので、練習の質を維持しながら昨年よりよい状態でシーズンを迎えたいです。

田島 愛梨

(たしま あいり)

選手

田島 愛梨(たしま あいり)選手

私は合宿の前までケガをしていたので、この合宿を通してレースに出場できる状態までコンディションを整えることを目標にしています。

――新入部員の小暮選手と谷本選手は、POSTIESの一員として初めての夏合宿ですね。

小暮 真緒

(こぐれ まお)

選手

小暮 真緒(こぐれ まお)選手

私は今まで体験したことのない距離を走っています(笑)。これまではメイン練習で一度に走る最長距離が17kmほどでしたが、網走の合宿では先輩たちの背中を追いかけながら25kmを走り切ることができました。

谷本 七星

(たにもと ななせ)

選手

谷本 七星(たにもと ななせ)選手

合宿はちょうど折り返し地点を迎えましたが、練習の強度が高いので疲労を感じ始めています。それでも、将来はオリンピックのマラソン代表になるという目標に向け、自分に何が必要なのかを日々考えながら取り組んでいます。

ルーキーの小暮選手と谷本選手は初の夏合宿
ルーキーの小暮選手と谷本選手は初の夏合宿

手応えは上々。個々のレベルアップで「チーム力」を底上げ

長期にわたる合宿のなかで、選手は自分の状態を見極めながら、コンディションを整えていくことが求められます。合宿前半の網走から中盤の士別まで、充実した様子が窺えました。

士別での合宿は陸上競技場、ロード、クロスカントリーと多彩なコースを走ります。
士別での合宿は陸上競技場、ロード、クロスカントリーと多彩なコースを走ります。

――合宿を通しての手応えはいかがですか?

大西 ひかり

(おおにし ひかり)

選手

大西 ひかり(おおにし ひかり)選手

目標の一つだった30km走を一昨日走り切ることができました。疲労が出始めていますが想定の範囲内で、順調です。

太田選手

太田選手

もっと自分のコンディションを上げて、個人目標を達成したいですね。個々の力の底上げがチーム全体の成果に直結すると考えています。

――ルーキーのお二人はいかがですか?

谷本選手

谷本選手

合宿の前半から練習のレベルを下げずに積極的に取り組めているので、スピードと持久力の両方がついたと実感しています。

小暮選手

小暮選手

朝練習の14kmの集団走も、比較的余裕をもって楽しく走ることができました。自分の成長を実感しています。

秋の大会シーズン。それぞれの目標は?

齋藤 由貴(さいとう ゆき)ヘッドコーチ(右)の話に耳を傾ける選手たち
齋藤 由貴(さいとう ゆき)ヘッドコーチ(右)の話に耳を傾ける選手たち

この合宿を終えるころには季節は秋。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)をはじめ、チームとして、そして個人として目指す大会が数多く控えています。

――秋の大会シーズンに向けた目標を教えてください。

牛選手

牛選手

自分の強みはケガをしないことなので、継続して練習を積んで仕上げていきたいと思います。合宿の終盤ではスピード練習も増えてくるので、スタミナとスピードのバランスを保ちながら取り組んでいきたいですね。

小暮選手

小暮選手

ゆくゆくはレースで10000mに挑戦したいと思っています。長い距離になるとフォームが崩れてしまうのが課題なので、合宿を通して改善していきたいです。

谷本選手

谷本選手

今年のクイーンズ駅伝は実業団に入って初めての駅伝になります。まずはメンバー入りを目指して、優勝に貢献できる走りをしたいです。

クイーンズ駅伝2連覇へ、挑戦者の気持ちで

昨年のクイーンズ駅伝では、見事4年ぶり4度目の優勝を飾り、今年はディフェンディングチャンピオンとして、再びたすきをつなぎます。大きな期待がかかるなか、チームはどのように臨んでいくのでしょうか。キャプテンの菅田 雅香(すがた みやか)選手に話を伺いました。

菅田 雅香(すがた みやか)選手

――まず、キャプテンとして今回の合宿にどのように臨んでいますか?

菅田選手

菅田選手

POSTIESは皆が高め合うことができるチームなので、キャプテンに頼るわけでなく、それぞれが自分の役割を果たしながら主体的に取り組んでいます。チームスタッフも相談しやすい環境をつくってくださっているので、「皆でいっしょに」という雰囲気が自然と生まれています。

――今年のクイーンズ駅伝は2連覇の期待がかかります。

菅田選手

菅田選手

追われる立場になったことで、去年とは違ったプレッシャーがあると思います。でもそれを楽しみながら、個々の目標をクリアしていけば、チーム全体の力も高まっていくと信じています。

――最後に、今後に向けての意気込みをお願いします。

菅田選手

菅田選手

クイーンズ駅伝で2連覇したいという気持ちが強くあります。それでも、気負いすぎず、また去年と同じように挑戦者の気持ちで、全員で切磋琢磨し合いながらやっていきたいと思います。

POSTIESはこれから、クイーンズ駅伝(11/23(日))をはじめ、多くの大会に挑みます。ぜひ温かいご声援をよろしくお願いします!

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