私のオンとオフ スイッチインタビュー エレクトーン歴30年。仕事と音楽を全力で楽しむ日本郵便社員

私のオンとオフ スイッチインタビュー エレクトーン歴30年。仕事と音楽を全力で楽しむ日本郵便社員

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全国24,000ある郵便局、そして日本郵政グループの社員はおよそ40万人。この企画では、それぞれの立場で仕事に取り組む社員の姿勢と知られざるプライベートでの横顔、そんなオンとオフの両面で活躍する社員の魅力ある個性を掘り下げていきます。今回お話を聞いたのは、日本郵便株式会社 東京支社に勤務する岩下 将(いわした まさる)さん。郵便・物流法人営業室で主任を務める一方、エレクトーン(※)奏者として音楽活動を楽しんでいます。その活躍の様子とオンとオフの意外な共通点に迫ります。

※「エレクトーン」は、ヤマハ株式会社が製造販売する電子オルガンの商品名であり同社の登録商標です。

岩下 将(いわした まさる)さん

日本郵便株式会社 東京支社
郵便・物流営業部 郵便・物流法人営業室 主任

岩下 将(いわした まさる)さん

1998年、郵政省(当時)に入省。新東京郵便局や練馬郵便局など複数の郵便局で勤務したのち、東京支社に配属。法人向けの営業を担当し、2022年10月から現職。

日本郵便で最大規模となる館内物流の構築と運用に挑む!

――岩下さんが所属されている郵便・物流法人営業室での業務内容を教えてください。

岩下:館内物流を担当しています。館内物流というのは、ショッピングモールやオフィスビルなど一つの建物内にある複数のテナントや企業に荷物を配達・集荷することです。いろいろな配送会社が配達に行くと館内で混雑が生じるので、近年は1社で請け負う傾向にあります。例えばありがたいことに、今秋開業する麻布台ヒルズの館内物流は、われわれ日本郵便が担当することになりました。こうした館内での配達や集荷を効率よくまわれるように工夫するなど、物流オペレーションの構築を担っています。

――麻布台ヒルズは大きなプロジェクトですね。これまでの館内物流にはない難しさはありますか。

岩下:はい、当社が携わる案件としては最大規模の館内物流です。麻布台ヒルズには3棟の高層ビルが建ち、その中に住宅やオフィス、商業施設が入ります。通常の館内物流とは違って住宅があることで取り扱いが複雑になります。そのためにいろいろと苦労がありますが、麻布台ヒルズで館内物流の構築と運用ができれば、今後の新たな案件にもそのノウハウを活かすことができると意気込んでいます。

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――仕事のやりがいはどんなところですか。

岩下:麻布台ヒルズでの館内物流の構築にあたり、郵便局内への新部署立ち上げや、想定業務量に応じた必要人員の算出や要員配置、アルバイトの募集、業務環境を整えるために必要な備品の調達などに携わりました。新しく部署を作ることは大変なことですが、立ち上がったときは喜びを感じました。日々の業務でも、例えば自分が作成した資料がいろいろな会議で使われて、形に残っていくのは喜びを感じますし、やりがいにつながっています。

何年弾き続けても変わらないエレクトーンの楽しさ

――プライベートではエレクトーンで音楽活動をされていると聞きました。

岩下:エレクトーンとバンドをやっていて、エレクトーンでは音楽教室が主催するコンクールに出場したり、区の施設などで開催される音楽イベントでも演奏しています。

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ショッピングモールの広場でエレクトーンを演奏する岩下さん

――エレクトーンを始めたのはいつですか。

岩下:小学5年生のときなんですが、当時住んでいた家の向かいに音楽教室ができたんです。友だちに「いっしょに体験レッスンに行ってみよう」と誘われたのがきっかけです。実際にエレクトーンを触ってみたらとても楽しくて、それ以来、ずっと弾き続けています。

――そんなに長くエレクトーンを続けているのですね!

岩下:もう30年以上になります。いっしょに習っていた仲間は部活動や受験などを理由にやめてしまうケースが多いんですが、自分は「それよりもエレクトーンだ!」という感じで、とにかく楽しくて続けています。

――岩下さんにとってエレクトーンの魅力はどんなところですか。

岩下:エレクトーンには、サックスやピアノといったあらゆる楽器の音が詰まっています。そのため、エレクトーン一つで曲が演奏できて、一人で完結できるところが魅力です。何年弾き続けても楽しさは変わりません。曲は無限にありますし、新しい曲が出ればレパートリーも増やしていけるので飽きることがないですね。

――音楽教室のほかに、ご自宅でもエレクトーンを弾いていますか。

岩下:自宅では、毎朝1時間ほど時間を作って弾いています。もう、モーニングルーティンになっていますね。3~4分で弾ける1曲だけでもいいので、忙しいときでも1日1回はエレクトーンを触るようにしています。

――バンドで演奏する楽器もキーボードですか。

岩下:バンドは2つかけもちをしていて、キーボードとドラムをやっています。人とのコミュニケーションも好きで、バンドを通じて出会いも増えましたし、練習やイベントで人と音を合わせる楽しさも感じています。

――イベントで演奏したり、動画共有サービスで音楽を発信されていますが、周囲からの反応はいかがですか。

岩下:これまでで一番うれしかったのは、音楽イベントで私の演奏を聴いた方が、音楽教室に通い始めたことです。普段からエレクトーンの魅力を演奏で伝えたいと心がけているので、聴いていた方に伝わったのかなと思うと本当にうれしかったですね。また、動画共有サービスに動画をアップすると、友だちなどから「今回も見たよ」と反応があったり、曲のリクエストをもらったりします。

自宅では練習だけでなく、動画共有サービスで発信する動画の演奏もしています

――仕事と、音楽という趣味を両立する点で難しいことはありますか。

岩下:仕事の都合でどうしてもレッスンの時間に間に合わずに、最長で2カ月間行けなかったことがあります。でも、仕事ができているからこそエレクトーンを続けることができるという大前提がありますから、優先順位としては、当然、一番は仕事という意識を持っています。仕事は土・日・祝日が休みなので、音楽イベントへの参加などはうまくまわせています。

仕事でも音楽でも"伝える"ことを意識して活動

――仕事と音楽活動で、それぞれの経験が役立っていることはありますか。

岩下:仕事はこれまで法人営業の経験が長くて、営業先で新規のお客さまと会うことが多くありました。プライベートでも音楽を通じて人とのつながりが多くあり、人との関係構築という点で、仕事も音楽も共通して活かせているように思います。

――仕事と音楽活動で共通する心構えやスキルはありますか。

岩下:伝え方を意識するようにしています。仕事では、商品やサービスの魅力を伝えること。そして音楽では、エレクトーンの楽しさを伝えたい思いがあります。そして、いろいろなことに興味を持つことも大切だと感じています。興味を持つと自発的に調べたり疑問がわいたりして、知識が得られて伝え方も変わってくると思います。

――仕事と音楽との切り替えで意識していることはありますか。

岩下:金曜日までは、仕事をとにかく楽しもうと思っていますし、音楽に没頭できる週末が待っていると仕事も頑張れます。週末には仕事のスイッチを切って音楽を楽しみ、月曜からまたスイッチを入れるという感じで、仕事と音楽それぞれが循環的なエネルギー源になっています。

形に残る仕事をしながら、ずっとエレクトーンを弾き続けたい

――仕事に音楽活動にお忙しいですが、5年後、10年後に思い描く自分の姿はありますか。

岩下:仕事では、今まさに当社最大規模といわれる館内物流の仕事に取り組んでいるので、形になるという意味では、すごくやりがいを感じています。これからも、形に残るサービスや新しい商品を作っていきたいです。今は世の中の変化も早いですが、日本郵政グループのキャッチコピー「進化するぬくもり。」のように、5年後も10年後も新しい意見を取り入れながら仕事をしていければと思います。

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――将来、音楽活動でやってみたいことはありますか。

岩下:何歳になってもエレクトーンは続けていきたいです。いつかは、エレクトーンといっしょに全国をまわって、公園の広場などで演奏ができればうれしいですね。今、動画共有サービスで演奏の動画をアップしているので、全国、全世界で見てもらうことができますから、将来は、全国に、いや世界中にエレクトーンの友だちが増えているかもしれません。その広がりを活かして、音楽活動の幅が広げられればいいですね。

――岩下さんのようにプライベートと仕事を両立したい方にメッセージやアドバイスはありますか。

岩下:決して自分が成功例というわけではないですが、あくまで「仕事があるからプライベートでの音楽活動が楽しめる」ということは忘れないようにと自分でも思います。そして、オフのプライベートでの時間が楽しいからこそ、オンの仕事にも意欲的に取り組めることを忘れずにいたいです。

オン・オフ両立の極意

※撮影時のみマスクを外しています。

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