「東北復興グリーンウェイブ」が今年も開催! "どんぐりの絆"で広がる子どもたちの笑顔

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日本郵政グループとNPO法人子どもの森づくり推進ネットワークが取り組む「JP子どもの森づくり運動」。今回は、2023年5月22日に岩手県・大槌町で行われた植樹会の様子をレポートします。

「東北復興グリーンウェイブ」でつながる、"どんぐりの絆"

日本郵政グループでは、「JP子どもの森づくり運動」の一環で、2012年から東北の緑の復興支援として「東北復興グリーンウェイブ(※)」を展開しています。

東日本大震災の被災地の子どもたちが拾ったどんぐりを、全国の保育園・幼稚園・こども園の子どもたちが育て、大きくなった苗木を再び被災地に送り、子どもたちが被災地の森に植えるという、郵便局ネットワークを利用した継続した森づくりを体験する取り組みです。

(※)グリーンウェイブとは、国連が定める「国際生物多様性の日」(5月22日)に、世界各地の青少年、子どもたちの手でそれぞれの学校や地域等で植樹等を行う活動のことで、この活動が地球上の東から西へ波のように広がっていく様子を、「緑の波(グリーンウェイブ)」と表現しています。

2022年に引き続き、岩手県・大槌町で行われた植樹会には「つつみこども園」「吉里吉里保育園」の子どもたちと保護者が参加。全国から送り届けられた約100本の苗木を植えました。

前回の植樹会の様子はこちら

子どもたちの元気いっぱい! 笑顔あふれる植樹会に

イベント当日、植樹会の会場に「つつみこども園」「吉里吉里保育園」の子どもたちがやってきました。植樹会を楽しみにしていたという子どもたちは、大きな苗畑を前に待ちきれないといった様子で、元気いっぱい挨拶をしてくれました。

植樹会が始まる前にもかかわらず、苗畑に興味津々の子どもたち

開会式が始まると、子どもたちにエールが送られます。今回の植樹会には、全国の「木の文化」や、緑や木への親しみを広く社会に発信されている「2023ミス日本みどりの大使」の上村 さや香(かみむら さやか)さんも参加。上村さんの「今日はいっしょに楽しみましょう!」という言葉に、子どもたちも元気いっぱい「はーい!」と答えていました。

「2023ミス日本みどりの大使」の上村さん。子どもたちに「頑張ろう!」とエールを送ります

続いて、軽快な音楽とともに「東北復興グリーンウェイブ」アンバサダーの「どんぐり〜ず」が登場。子どもたちと元気よく挨拶を交わし、テーマソングの「どんぐりえがお」を披露。歌詞に合わせたかわいらしいダンスを子どもたちにレクチャーし、いっしょに踊りました。

「東北復興グリーンウェイブ」アンバサダーのどんちゃん(右)とぐりちゃん(左)
テーマソング「どんぐりえがお」を元気いっぱいに踊る子どもたち

子どもたちと会場の一体感が生まれ、いよいよ植樹会がスタートです。子どもたちは、泥だらけになりながら一所懸命に土を掘ります。2年間、全国各地の保育園・幼稚園・こども園で育てられた苗木を、保護者や参加した皆さんの力を借りながら楽しそうに植えていました。

前日から親子で植樹会を楽しみにしていたという保護者の方は、並んだ苗木を見て「これをきっかけに、植樹に興味を持って、自然を大事にすることを学んでほしいです」と話してくれました。

土を触るのが気持ちよかったというお子さんは「(苗木が)大きく育ったら、またどんぐりを拾って、遊びたい!」と笑顔を見せてくれました。

「水をあげるのが楽しかった」というお子さんの保護者の方は「参加できて貴重な体験になりました。日本郵政グループには、今後もこのような活動を続けていただいて、全国に緑が増えたらいいなと思っています」と話してくれました。

最後に、植えた苗木に水をかけます。「もっとやりたい!」と元気よく答えてくれたお子さんは、植樹会が終わった後も「大きくなーれ」と苗木に声をかけていました。

苗木に水をかけながら、「大きくなーれ」と声かけ

全国の子どもたちとの絆を感じながら、積み重ねていきたい取り組み

共催者のNPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク 代表理事 塚原 茂(つかはら しげる)さんに、今回の植樹会について伺いました。

NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク 代表理事の塚原さん

「昨年も同じ苗畑で植樹会をしたのですが、どんぐりの生育には少し痩せた土地だったということがわかり、今回は土地改良からはじめました。昨年の土に比べて栄養のある土を盛って、苗木の成長に良い環境を、つつみこども園さんにご協力いただき、作りました」(塚原さん)

苗木の生育に適した土を手に取る塚原さん。子どもたちも「ふわふわしてる!」と触っていました

全国に広がる"どんぐりの絆"。今後の取り組みへの想いも語っていただきました。

「『東北復興グリーンウェイブ』に参加する保育園や幼稚園、こども園は、全国で100を超えたところです。どんどん広まっているなと感じています。まずは、全国の子どもたちが苗木を育ててくれたことに感謝を伝えたいです。また、苗畑を準備してくださった、つつみこども園の皆さま、参加してくださった吉里吉里保育園の子どもたちとの絆を感じながら、今後も子どもたちがつながりを持つお手伝いができればと思っています」(塚原さん)

大槌町での植樹会を主催した、つつみこども園 園長 芳賀 カンナ(はが かんな)さんは、植樹会を通して、多くのつながりを感じたと言います。

つつみこども園 園長の芳賀さん

「苗木を送ってくださった全国の保育園や幼稚園、こども園から『今度はみんなが大切に育ててくださいね』といったメッセージをいただくことがあり、子どもたちと『大事に育ててくれたんだね』と話しました。全国の皆さんとつながっているんだなと感じました」(芳賀さん)

全国各地から送られてきた苗木

また、毎年行われている植樹会の積み重ねの意義を感じたエピソードも教えてくださいました。

「昨年の植樹会を終えた後に、この苗畑の方まで子どもたちとお散歩をすることがあり、『大きくなってるね』と話しながら歩きました。今回の植樹会の前に、昨年参加した子どもたちから『植樹会頑張ってね』と言葉をかけてもらう機会もあり、毎年の積み重ねの重要性を感じています」(芳賀さん)

日本郵政グループとしてこれからも被災地の復興を支えていきたい

「東北復興グリーンウェイブ」の活動に特別協賛をし続けている日本郵政グループ。今回の植樹会に参加した日本郵政株式会社の広報部 マネジャー 高松 寛(たかまつ ひろし)さんに、活動に対する想いを聞きました。

日本郵政株式会社 広報部 マネジャーの高松さん

日本郵政グループが『JP子どもの森づくり運動』に協賛しはじめて16年になります。今日参加させていただいた『東北復興グリーンウェイブ2023』の活動は、子どもたちの楽しそうな笑顔を見ることができ、改めて良い取り組みだなと感じましたし、心が洗われました。今後も被災地の環境面での復興が日本全国に広がるよう、日本郵政グループとして支えていきたいと思います」(高松さん)

お客さまにとって身近な存在であるために、日本郵政グループは、今後も「東北復興グリーンウェイブ」などの活動を通じて、東北の復興、子どもたちの自然体験をサポートしていきます。

※撮影時のみマスクを外しています。

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