初合宿は?今後の抱負は? 創部10年目を迎えた日本郵政グループ女子陸上部に新加入した3名にインタビュー!

日本郵政グループ女子陸上部 新加入3名にインタビュー!

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今年も日本郵政グループ女子陸上部に新たな仲間が加入

2014年に創部し、今年で創部10年目を迎える日本郵政グループ女子陸上部。「郵便を届ける」ように「たすきをつなぐ」走りは、日本郵政グループ女子陸上部のシンボルとなっています。

今年の新加入選手は牛 佳慧(ぎゅう かえ)さん、杉森 心音(すぎもり ここね)さん、田島 愛梨(たしま あいり)さんの3名。インタビューでは、日本郵政グループ女子陸上部の一員として初めて参加した合宿や、寮生活を通して感じたチームの雰囲気、今後の抱負などを伺いました。

牛 佳慧(ぎゅう かえ)選手

牛 佳慧(ぎゅう かえ)選手

静岡県出身、拓殖大学卒業。小学5年生から陸上を始め、浜松開誠館高校時代は1500m・3000mでインターハイに出場。大学進学後は1年時から全日本大学女子駅伝に出場し、3年・4年時にはシード権獲得(8位入賞)に貢献。また、4年時には日本学生インカレの1500mで3位となる。

杉森 心音(すぎもり ここね)選手

杉森 心音(すぎもり ここね)選手

静岡県出身、仙台育英学園高校卒業。浜松北浜中学3年時に全国中学1500mで優勝をはじめジュニア時代から活躍。
高校2年時にU20日本選手権3000mで優勝、また、同年の全国高校駅伝優勝に2区区間賞の走りで貢献。昨年は5000mで全国高校ランキング日本人トップの記録をマーク。

田島 愛梨(たしま あいり)選手

田島 愛梨(たしま あいり)選手

愛知県出身、神村学園高等部卒業。小学5年生から陸上を始め、横須賀中学時代は全国中学や都道府県対抗女子駅伝に出場。1500m・3000mを中心に活躍するスピードランナーであり、両種目とも昨年の全国高校ランキング上位の記録をマーク。高校2年・3年時に全国高校駅伝2年連続3位に貢献。

「まさか私が」憧れの日本郵政グループ女子陸上部に

――日本郵政グループ女子陸上部に、選手として加入したきっかけを教えてください。

牛:ずっと強い実業団チームで走りたいと思っていた中で、拓殖大学4年生の12月に出場した5000mの記録会で全日本大学ランキング7位となる自己ベスト(15分46秒93)で走ることができました。そんな時、大学の監督や母が髙橋昌彦(たかはし まさひこ)監督に私を推薦してくれたことで、髙橋監督が直接会いに来てくださいました。髙橋監督からは一言、「実業団選手として本気で頑張る覚悟はありますか?」と聞かれたため、「覚悟はあります」とお返事をさせて頂き、入部できることになりました。まさか自分がチームの一員になれるとは夢にも思っていなかったので、本当にうれしかったですね。

杉森:私は陸上を始めた小学5年生の時から、鈴木亜由子選手にずっと憧れてきました。そのため、鈴木選手が所属している日本郵政グループ女子陸上部に興味を持ち、いつか自分も同じチームで陸上をやりたいと思っていました。また、髙橋監督は初めてお会いした時から、すでに私の強みや今後の課題を知ってくださっていたので、その熱意に驚きましたし、とてもうれしかったです。そういった監督が率いる日本郵政グループ女子陸上部に入部ができてとても幸せです。

田島:私も陸上を始めたきっかけは鈴木亜由子選手への憧れでした。私は鈴木選手と同じ愛知県出身で、子どもの頃には鈴木選手が出場した日本選手権を見に行ったこともあります。その時、「私も大勢の方から応援される選手になりたい。将来は県の代表チームの一員として一緒にレースに参加したい」と思うようになりました。私の場合は、中学でも高校でも駅伝で日本一になることができなかったので、髙橋監督と一緒にその夢を叶えたいという目標もあり、日本郵政グループ女子陸上部に入部しました。

「まさか加入できるとは夢にも思っていなかった」と牛さん

――牛さんと杉森さんは、すでに2月の徳之島合宿に参加されたと伺いました。初めての合宿はいかがでしたか?

牛:合宿では、大学時代にあまりやってこなかった補強運動やサーキットトレーニングなど走ること以外の練習を行い、貴重な経験を積むことができました。先輩方は皆さん本当に明るくて和気あいあいと過ごされていますが、やはり練習になると気持ちを切り替えて、真剣にトレーニングに打ち込まれていました。そんな姿は非常に勉強になりましたし、チームの雰囲気も知ることができました。

杉森:私も、オンオフのメリハリがすごくあるということと、家庭的な明るさがあると感じました。このチームには日本の代表として活躍されている選手が多くオーラもあるので、最初は少し緊張していましたが、皆さんが優しく声をかけてくれました。また、監督やコーチの方々は練習の質が上がるように常に選手に寄り添ってアドバイスをしてくださいますし、先輩方は練習だけでなく、故障の予防など身体のケアにもしっかりと時間を割かれていました。日本郵政グループ女子陸上部が、結果を残してきた理由がよくわかりました。

田島:私は合宿には参加できませんでしたが、毎日の練習を通して多くの刺激を受けています。まず練習では、自分が目標にしてきた日本トップクラスの選手の方々と一緒に走ることができること。これは本当に励みになりますし、日本郵政グループ女子陸上部ならではだと思います。また、先輩方は髙橋監督やコーチの方々の熱心な指導を受けながら、自分の体調をしっかり把握し、コンディションにあった練習をされています。これからは先輩方が普段工夫されていることなども吸収して、自分の力に変えていきたいと思います。

合宿に初参加したチームの印象は「オンオフのメリハリ」と杉森さん(中央)

先輩ランナーの数々のトロフィーが「モチベーション」に

――皆さんはこの3月から、日本郵政グループ女子陸上部の選手寮で共同生活をされるようになりました。寮生活はいかがですか?

牛:とても充実しています。食事も本当においしいですし、周りの環境もいいので暮らしやすいですね。それと一番びっくりしたのは、トレーニング室の設備の充実ぶりでした。また、日本郵政グループ女子陸上部には髙橋監督をはじめ、多くのスタッフの方がおり、練習や日々の生活面でも手厚くサポートしてくださいます。選手にとって、とても恵まれた環境だと思います。

トレーニング室は「器具の種類が豊富」(牛さん)

杉森:私は高校時代も寮生活を送っていましたが、本格的な器具はなかったので、日本郵政グループ女子陸上部に入ってからは筋肉に負荷をかけるような練習もできるようになりました。また、毎日の生活も楽しいですね。食事はおいしいし、雰囲気は明るいですし。「今度オフの日にあのお店に行ってみたいね」というような話も3人でよくしています(笑)。

田島:食事のおいしさや温かい雰囲気、トレーニング室の充実ぶりはもちろんですが、寮内のエントランスの部分には、先輩方のトロフィーや賞状、写真もたくさん飾ってあります。毎日、その前を通るだけでモチベーションが高まりますし、今日も練習を頑張ろうと思わせてくれる。これも寮の好きなところです。

選手寮の数々のトロフィーが「モチベーションになる」と田島さん

――最後に、今年の目標や抱負を聞かせてください。

牛:今年の目標は日本選手権に出場することと、クイーンズ駅伝を走ることです。日本郵政グループ女子陸上部に入部したら、5000mなどの個人種目の記録を伸ばしながら、駅伝にも力を入れたいと思っていたので、全国にいる社員の皆さんから応援していただける選手になれるよう、頑張っていきたいと思います。

選手寮のディスプレイには盾や賞状、トロフィーがずらり。今年の活躍にも期待がかかる

杉森:高校の場合は3年という期間が決まっていますが、実業団では自分が納得できるまで競技を続けることができるので、今年は3000mや5000mですぐに結果を残すというよりも、柔軟性や筋力を高めてケガのない身体作りをしたり、選手としての土台を作りたいと考えています。その上で距離も伸ばしていき、2年、3年後には日本のトップの選手と競えるようになりたいです。自分の走りを通じて応援してくださる皆さんに恩返しをしたり、勇気や感動を与えられる選手になることを目指しています。

田島:新しい環境に慣れていきながら、こつこつと練習を重ねて、まずは1500mや3000mをメインに高校時代の記録を更新していきたいと思います。その延長線上で、クイーンズ駅伝のメンバーにも選ばれるようになりたいです。社員の皆さんからいただく応援を力に変えて、練習を頑張りたいと思っています。また、私たちの走りがより多くの方に日本郵政グループを知っていただくきっかけとなれば嬉しいです。

左から)牛さん、杉森さん、田島さん

髙橋監督「これからのさらなる進化に注目を」

創部10年目という節目の年を迎える日本郵政グループ女子陸上部。創部以来チームを率いてきた髙橋監督にも今年の抱負を伺いました。

髙橋 昌彦(たかはし まさひこ)さん

髙橋 昌彦(たかはし まさひこ)さん

2014年に創部した日本郵政グループ女子陸上部初代監督。創部以来、9シーズンで3度の女子駅伝日本一を達成。7年連続でクイーンズ8入り(8位入賞・シード権獲得)の記録を現在更新中。リオ、東京2大会連続オリンピック日本代表の鈴木 亜由子(すずき あゆこ)、リオオリンピック代表の関根 花観(せきね はなみ)、東京オリンピック日本代表で10000m7位入賞の廣中 璃梨佳(ひろなか りりか)らを指導。
かつては、小出 義雄(こいで よしお)監督の下、コーチとして高橋 尚子(たかはし なおこ)選手のシドニー五輪金メダル獲得、女子マラソン世界記録達成をサポートした経験を持つ。

4月より日本郵政グループ女子陸上部は、創部10年目となる節目のシーズンをスタートいたしました。創部当初は新卒選手を集めてゼロからスタートしたチームでしたが、選手たちの日々の努力と、沢山の方々の支えによって、今や日本を代表するトップチームに成長してまいりました。

今年は牛 佳慧さん、杉森 心音さん、田島 愛梨さんら、3名の実力ある新人選手が10期生としてチームに加わりました。それにより、さらに戦力がアップした中で、今年もクイーンズ駅伝での優勝争いを目指すとともに、来年のパリ五輪に向けた準備、そして選手たちそれぞれの夢の実現に向けたサポートを丁寧に行ってまいります。

これからもさらに進化する日本郵政グループ女子陸上部の活躍にご注目ください。

日本郵政グループ女子陸上部については こちら

※撮影時のみマスクを外しています。

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