「みんなの郵便局」で、子どもたちが郵便局のお仕事を体験!

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子どもたちが"ごっこ遊び"を通じて郵便局のお仕事を体験する「みんなの郵便局」。2021年の郵政創業150年を記念してスタートしたこのイベントは、各地の郵便局の社員が中心となって企画・開催しています。今回は、2022年11月19日(土)に長野市の多目的スポーツアリーナ「ビッグハット」で開催された「みんなの郵便局 in 長野」の様子をレポートします。

地域の子どもたちで大賑わい!「みんなの郵便局 in 長野」

「皆さんこんにちは! 今日は頑張って郵便局のお仕事を体験してくださいね!」
元気なかけ声に迎えられたのは、地域の子どもたちと保護者の皆さま。目を輝かせて続々と入場してきた子どもたちは、「窓口」「内務」「配達」という3つのお仕事に挑戦していきます。

実際の郵便局の社員と同じように、それぞれの業務に合わせた制服に着替えてからスタート。お仕事を一つこなすごとに、子どもたちのカードにスタンプを押し、スタンプが集まると最後にはお楽しみも待っています。

子どもたちは3つの業務で大人顔負けの仕事ぶりを発揮

まず、「窓口」のお仕事から体験していきます。お客さまに扮した親御さんから預かった荷物をゆうパックとして引き受けるお仕事です。ゆうパックの箱のサイズを測ったら、イベントのために製作された簡易版の端末を使って、荷物を登録します。

紙製ながら本物そっくりの画面で荷物を引き受けるお仕事を体験します

「窓口」の次は「内務」のお仕事です。引き受けたゆうパックや手紙をあて先ごとに仕分ける作業を行います。仕分けは、実際の郵便番号の上2ケタの数字とともに、北海道であればトウモロコシといったように、ご当地の名物のイラストが描いてあるパレットに、絵合わせをしながら荷物を積んでいきます。

数字とイラストを確認しながらゆうパックの仕分け作業。実際に郵便局で使われているパレットを活用したのは、「みんなの郵便局」で初めての試みです

「内務」で仕分けされたゆうパックや手紙は、会場内の街に見立てたエリアで「配達」していきます。ゆうパックは、子どもでも扱いやすいよう小さな台車に乗せて運び届け、送り状には受領印をもらいます。

手紙とはがきは、集合住宅の郵便受けなどに配達。一枚一枚確認しながらお届けします。気分はすっかり郵便屋さん
交番のおまわりさんにもゆうパックをお届け! 長野県警から警察官の方が参加してくださいました。受領印をもらってお届け完了です

3つの業務に加えて、「クラフト」コーナーを体験してもスタンプを押してもらえます。

イベント用のゆうパックの60サイズより少し小さい箱に、イラストを描いたりぬり絵シールを貼ったりして、オリジナルの箱を作ります。「クラフトがいちばん楽しかった! 箱は、家で物を入れたりして使いたいです」という感想も。

さらに、会場には、配達に使われている二輪と四輪の電気自動車(EV)を展示。子どもたちは興味津々で、運転席に座ったりバイクにまたがったりしてポーズを決めていました。

ふだんは触れる機会のない郵便局のはたらく車に大興奮! 制服姿がさまになっています

体験を終えた子どもたちと保護者の方のイベントに対する声をご紹介します。

●お父さんがイベントのチラシを見て参加したご家族

「子どもたちは郵便配達の様子を見る機会がないので参加しました。普段はなかなかできない体験ができてよかったです」とお父さん。8歳と6歳のお子さんからは、「ゆうパックの配達が楽しかった!」、「お手紙を届けるのが楽しかったよ!」という感想をいただきました。

●4人で参加したご家族

5歳のお子さんは「ゆうパックの箱をパレットに積んだのが楽しかった」と満足そう。2歳のお子さんはまだ小さいながら、頑張ってスタンプを3つもらったとうれしそうです。

●お母さん、おばあちゃん、お子さんで参加したご家族

7歳のお子さんは「ゆうパックやお手紙を届けるのが楽しかったから、もう1回やりたいな。大きくなったら郵便屋さんになりたい!」と、とても楽しかった様子です。

スタンプカードを手にATMへ。ぽすくまと仲間たちとの触れ合いも!

3つのお仕事とクラフトを終えた子どもたちのカードには、スタンプがたくさん

スタンプカードを持って、本物そっくりのATMコーナーへ行くと、お給料として専用通貨である"3万ぽす"がもらえます。3万ぽすのうち1万ぽすは、記念品に交換できるというお楽しみ付きです。

本物そっくりのATMコーナーでお給料を引き出し。「3枚ももらえたよ。とってもうれしい!」
1万ぽすは、オリジナルの学習帳やおりがみなどの記念品と交換できます

さまざまなお仕事体験を終えた子どもたちが書いているのは、思い思いの感想やメッセージです。壁に貼り付けてメッセージツリーに仕立てました。

みんなの想いが詰まったリンゴ型のカードを貼ったメッセージツリー。木の葉が茂るようにどんどん大きくなっていきました。

最後は、ぽすくまと仲間たちで子どもたちをお見送り。

ぽすくまと仲間たちが大集合。子どもたちの笑顔があふれます

「みんなの郵便局」を通して、地域の皆さまに感謝を伝えたい

子どもたちの真剣な表情や笑顔があふれた「みんなの郵便局 in 長野」ですが、運営にあたる社員もまた笑顔にあふれていました。そんな「みんなの郵便局in長野」の運営メンバーに、力を合わせ行った準備段階から、イベントに込めた想い、当日を振り返っての感想を聞きました。

長野柳町郵便局 局長

佐久間 保子(さくま やすこ)さん

佐久間:準備で大変なこともありましたが、当日の会場は一生懸命にお仕事をする子どもたちの笑顔とうれしそうに写真を撮る保護者の方の笑顔であふれていました。お客さまからは、社員のホスピタリティある対応に対し、たくさんの感謝の言葉をいただくことができました。
社員からも感動の言葉と、イベントに携われてよかったという声を聞くことができて「みんなの郵便局 in 長野」を開催して本当によかったです。

日本郵便株式会社 長野中央郵便局 総務部副部長

長田 清佳(おさだ さやか)さん

長田:こだわった点は「リアルであること」です。「内務ごっこ」では、ゆうパックを全国各地域のパレットへ仕分けする、手紙は区分口(区分する棚の仕切られた空間)を用いて全国へ区分することにしました。お客さまからいただいた、「楽しかった! また来たい」という言葉のほか、「業務ごとにいろんな制服を着させてくれて子どもが喜んでいます」、「将来は郵便屋さんになる」といったうれしい言葉が印象に残っています。

日本郵便株式会社 信越支社 総務部 CS・ES担当 係長

竹内 喬之(たけうち たかゆき)さん

竹内:イベントを通して、郵便局の仕事が地域の皆さまのライフラインとして重要な役割を担っていることを伝えたいと思いました。本社・郵便局と密にコミュニケーションを取りながら準備を進め、イベント当日が近づくにつれて、社員の皆さんの一体感が大きくなっていることに感動し、イベントを実施してよかったと思う瞬間でした。

郵便局PTのみなさん
(左から)長野中央郵便局 局長 森井 謙一(もりい けんいち)さん、長野中央郵便局 総務部副部長 長田 清佳(おさだ さやか)さん、長野県庁内郵便局 局長 高野 真吉(たかの しんきち)さん、長野柳町郵便局 局長 佐久間 保子(さくま やすこ)さん、仁礼郵便局 局長 永田 理(ながた おさむ)さん、信越支社 総務部 CS・ES担当 係長 竹内 喬之(たけうち たかゆき)さん

そして、開催地域の支社や郵便局と打ち合わせを重ねながら準備を進め、長野での開催当日も現場でサポート役を担ったのが、網師本さんと村松さん。二人は、日本全国各地で行う「みんなの郵便局」を統括する役割です。

日本郵便株式会社 本社事業共創部 新規ビジネス担当 課長

網師本 祐季(あじもと ゆき)さん

網師本:「みんなの郵便局」では、社員の皆さんが主体的に考動できるような場づくりを心掛けています。その結果、たくさんの議論を重ね、プラスのかけ算が生まれはじめるエネルギーに直面した時に、いつもすごく感動しています。そしてイベント本番では、「素晴らしい社員に会いに来てくださいね」という気持ちでお客さまをお迎えしています。この施策を通じて、所属組織に関係なく社員同士の距離感を縮め、一体感を生み出しながら何でも面白がれる社員を増やし、強い組織づくりに繋げていくことが出来たらうれしいです。

日本郵便株式会社 本社事業共創部 新規ビジネス担当 係長

村松 志緒(むらまつ しお)さん

村松:地域のお客さまに喜んでいただけることは非常にうれしいですし、最もうれしいのは、そのようなお客さまの笑顔を、かかわった社員の皆さんとともに喜べることです。「みんなの郵便局」では、普段何気なく受け取る郵便や荷物の仕組みを知っていただき、街中で見かける郵便局がどのように地域の役に立っているかを知って親近感を、また、未来を担う子どもたちにとって、お仕事を通じてお給料がもらえるという、働くことやお金の学びの機会になればうれしいです。

「みんなの郵便局」は、これからも全国各地で開催していきます。
次は、あなたの街にやって来るかもしれません。今後の開催にご期待ください。

※撮影時のみマスクを外しています。

            

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