EV(電気自動車)体験で地域とつながる、環境にやさしい郵便局

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真っ赤な車体にキュートなぽすくまの姿とEVの文字。手紙やはがき、荷物を載せて街中を走る郵便局のEV車両は、日本郵政グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みの一つです。そんなEV車両が展示されたイベント「はたらく車展」の様子をレポートします。

温室効果ガス排出量の削減に貢献するEV車両をこどもの日のイベントで展示

小山郵便局(栃木県)は、郵便局を拠点とした地域のカーボンニュートラル推進を目指し、東京都区内や各地の中央都市に次いで、2021年11月にEV車両を導入しました。カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量から吸収量・除去量を差し引いた合計をゼロにすること。日本郵政グループ全体における温室効果ガス排出量の約2割を占めるのが集配車両であることから、小山郵便局でのEV車両導入は、走行距離の長い地方エリアでの実証実験という役割も担っています。

実証実験に関する記事は こちら

そんなEV車両が出展されたのは、初夏の陽気となった2022年5月5日(祝)、栃木県の「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」で開催されたイベント「はたらく車展」です。

二輪車両は手紙やはがきの郵便物、四輪車両は荷物の集配が主な役割です

小山郵便局では、現在、二輪車両10台、四輪車両5台のEV車両を導入しており、今回はそれぞれ1台が展示されました。

「主催者のおやまゆうえんハーヴェストウォークさんからお声がけいただいて参加しました。こういったイベントに参加するのは初めてです」と話すのは、小山郵便局 総務部課長 髙山 英範(たかやま ひでのり)さんです。

出展の担当を務める小山郵便局 総務部課長 髙山 英範さん

会場には子ども連れの家族がたくさん。みんなEV車両を体験するのを楽しみに列を作っています。

みんなワクワク!EV車の乗車体験ではじける子どもたちの笑顔

当日は朝から大盛況で、開始時間を繰り上げて「はたらく車展」がスタートしました。

EV車両がそのまま「走る消しゴム」に変身!

参加された皆さんは、受付でノベルティの「走る消しゴム」を受け取ってから順番に二輪車両と四輪車両の乗車体験をしていきます。

髙山さんは、子ども一人ひとりをシートに乗せるなどしてサポート

「どれくらいの人に来ていただけるのかと思っていたのですが、盛況でほっとしています。郵便局の車両は街で見かけることは多くても、乗れることはないですからね。皆さん楽しそうでうれしいです」(髙山さん)

子どもたちはハンドルを握ったり、ポーズを決めて写真を撮ってもらったりと、思い思いに"EV体験"を満喫し、笑顔いっぱいに、楽しそうな歓声が響き渡っていました。

体験した子どもたちからは、「とっても楽しい!」、「はたらく車のなかで郵便屋さんの車がいちばん好き」といった声が聞こえてきました。なかには、「また大きくなったら乗ってみたいな」といったうれしい感想も。

「将来、子どもたちが働く選択肢を少しでも広げることにつながればとも思います」(髙山さん)

保護者の方からは、「家のすぐ近所に郵便局があるんですが、うちの子は、郵便局の車を見つけると喜んで手を振るくらい大好きなんですよ。手を振り返してくれる局員さんもいて、とてもうれしそうにしています」という声も聞かれました。

家族4人で来場。6歳のお兄ちゃんは、「僕はお届けものをしてくれる郵便バイクが好き。かっこいいね!」と満足そう。

EV車両という点に注目されている保護者の方もいました。

「『どのくらい走るんですか?』と訊かれたりして、EV車両に対する質問もいただきました。郵便局が、ふだんの業務を通じてカーボンニュートラルの取り組みをしていることを知ってもらうきっかけにもなったと思います」(髙山さん)

会場では、EV車両に充電された電気を取り出す給電器もお披露目。給電器を使うことで、郵便局のEV車両を"動く蓄電池"として災害発生時に避難所でのスマホの充電などに活用することができます。

小山郵便局では、EV車両用の普通充電器のほかに全国の郵便局で初めてEV四輪車両に使用できる急速充電器を設置し、地域の皆さんにも提供しています。

小山郵便局の急速充電器。郵便局車両は、一時帰局時などに充電することで一日の走行距離を伸ばすことができます。

「地域にお住まいの方で、毎日充電に来られる方もいらっしゃるんですよ。年末年始などの長期休暇中には、他県ナンバーの車が充電しているのも見かけます」(髙山さん)

急速充電器を地域の人々に提供することは、郵便局が地域のカーボンニュートラル化を後押しすることにもつながります。

EV車両から始める地域のカーボンニュートラル推進

「はたらく車展」で地域の皆さんに体験してもらったEV車両。段階的に導入を進めることは温室効果ガス排出量の削減に役立ちますが、気になる走行性はどうでしょうか。

「走り出しと加速がスムーズで、とても乗りやすいです」と話すのは、四輪車両に乗務している小山郵便局 第一集配営業部の郡司 弘典(ぐんじ ひろのり)さんです。

小山郵便局 第一集配営業部 郡司 弘典さん

走行性はガソリン車と比べて遜色がないと感じると同時に、環境への影響も実感しているそうです。
「EV車両は、排気ガスの排出など環境への負荷が少なく、騒音も抑えられるのでいいですね」(郡司さん)

二輪車両に乗務している小山郵便局 第二集配営業部の上野 公順(うえの たかよし)さんも同様に感じています。

「二輪車両も四輪車両と同様に、走行音や振動が少なくて加速がスムーズです。従来のガソリン車両と違ってギアチェンジがないので、脚や腰への負担が少ないと感じています」(上野さん)

小山郵便局 第二集配営業部 上野 公順さん

環境に対する意識の変化もあったといいます。
「プライベートで運転をしているときに、燃費のよい運転を心がけることが以前よりも増した気がします。郵便局が環境によい活動をしているというアピールをすることで、地域の皆さんからの信頼を得られると思いますし、モデルケースとして見てもらうことでEV車両購入のきっかけになるのではないかと感じています」(上野さん)

真っ赤な車体に秘めたカーボンニュートラル実現への可能性。小山郵便局では、実証実験を続けながら、今後も順次EV車両への切替えを進め、地域のカーボンニュートラル推進に貢献していきます。

※撮影時のみマスクを外しています。

全国の郵便局を起点に温室効果ガス削減を目指す、地域密着型のカーボンニュートラルとは?

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