社員インタビュー:「防災ゆうストレージ」を通じて地域の防災意識向上に貢献したい (高輪郵便局・東京都)

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2022年2月1日から日本郵便で開始した「防災ゆうストレージ」。寺田倉庫株式会社(以下、寺田倉庫(株))と共同企画したもので、災害時に備え大切なものや日用品を事前に倉庫でお預かりし、必要なときにはお客さまご指定の場所へ、日本郵便の配送網を使ってお届けするサービスです。

地震や台風に代表される自然災害が日本各地で発生し、近年中に大地震の発生も予測されている中、有事の際に地域のお客さまの不便や不安感を軽減したいという思いから生まれました。

そして、被災時に「いつもの暮らし」を少しでも再び味わうためにという点に着目したことと、日本郵便と寺田倉庫(株)の両社の強みを活かした事業者連携が評価され、2022年度グッドデザイン賞を受賞しています。

今回お話を聞いたのは、東京都の高輪郵便局に勤務する朝生 秀樹(あそう ひでき)さんと尻谷 賢司(しりや けんじ)さん。この防災ゆうストレージをどのような想いでお客さまへご案内しているのかについてインタビューしました。

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高輪郵便局 窓口営業部 部長

朝生 秀樹(あそう ひでき)さん

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高輪郵便局 窓口営業部 課長代理

尻谷 賢司(しりや けんじ)さん

「防災ゆうストレージ」のご案内を通じて、地域の防災意識向上に貢献したい

二人が勤務する東京都の高輪郵便局

――はじめに、防災ゆうストレージのサービスを知ったとき、どのような印象を持たれましたか?

尻谷:大切な思い出の品を避難させておける、とてもよいサービスだと思いました。もちろん「災害に遭わないこと」が一番よいのですが、こればかりはいつ自分の身に降りかかってくるかわかりません。地震や台風、それによる大雨や強風、また洪水等の被害など、そうした際の備えとして非常に役に立つものだと感じています。

朝生:私の父親の実家が茨城県にあるのですが、東日本大震災の際には塀が倒れるなど、家にも被害が出ました。そういった経験から、思い出の品が一瞬で消えてしまうような大災害に備えるためにも「防災ゆうストレージのようなサービスは必要だな」と感じました。そして、全国津々浦々にある郵便局の配送網により、お客さまの大切なものをお届けできるという、日本郵便の強みを生かしたサービスだと思いました。

尻谷:このサービスは、災害が起きたときの自分に向けて支援物品などを保管しておくという使い方もできますし、思い出の品などが被災しないように、自宅から離れた倉庫に大切なものを保管しておく、という使い方もできます。私が個人的に特によいなと思っている点は後者です。私も古いアルバムやビデオフィルムなど、自分にとっての思い出の品をいくつも持っていますが、いざ避難が必要になった際には避難に精一杯で持って行くことができないと思います。大切な思い出の品をご自宅で保管されている方は私以外にも多いと思います。そういった方にとって、防災ゆうストレージは大切なものを安全な場所に保管できるのはとてもよいと思ってお客さまにもご案内しています。

――お客さまの反応はいかがでしたか?

尻谷:はじめは、サービスが始まったばかりで認知度が高くなかったので、防災グッズを販売しているのかと思われるお客さまも多くいらっしゃいました。ただ、チラシのイラストがわかりやすいこともあり、ご説明すると、多くのお客さまから「いいサービスだね」と言っていただいています。

防災ゆうストレージのチラシ

朝生:地域的な特性もあるかもしれませんが、高輪郵便局の周りにはご高齢の方や災害に対する備えという意識を持たれている方が多くいらっしゃるので、防災ゆうストレージへご興味を持っていただける方も多いように思います。

尻谷:地域に密着している存在の郵便局が、防災ゆうストレージというサービスをご案内することによって、地域の防災意識向上に貢献できたらと思っています。サービスのご利用まではいかなくても、例えば私たちのお声掛けをきっかけに、避難場所について家族で確認してみるですとか、そういった防災について話をするきっかけになればうれしいです。

朝生:地域の防災意識向上に貢献できればと思い、窓口にいらっしゃったお客さまには極力チラシをお配りするようにしています。チラシをお家に持って帰っていただくことで、その方自身は興味がなくても、ご家族の方が防災に関して考えるきっかけになるかもしれませんから。あと、私たち高輪郵便局では、窓口業務に携わる社員だけでなく、配達を担当する社員なども含め、全社員がこの防災ゆうストレージについてきちんと知るように取り組んでいます。私たち高輪郵便局の社員自身がこのサービスをきっかけに災害への備えについて考えることになれば、この地域の防災意識向上にも少しは貢献できると思いますし、もしお客さまから何かお問い合わせがあったときにもすぐにご案内することができます。

――お客さまにサービスをご案内するにあたって工夫している点はありますか?

尻谷:「災害」と聞くと、やはり自分の身には起こって欲しくないと誰しも考えますよね。また、災害にあってしまうまで自分事とはなかなか考えないものだと思います。なので、今使うものではないけれど、後からでは間に合わないものなので、「もしものときの備え」の大切さが伝わるよう、工夫しています。

「生活の一部」と思っていただける郵便局でありたい

――最後に、郵便局が街や人々にとってどんな存在でありたいかについて教えてください。

尻谷:郵便局は数多くありますし、少し歩けばすぐに見つかると思います。そういう部分で、心の支えと思っていただければと考えています。特に防災の話で言えば、何かあったとき、郵便局でお話をすることで何か手助けができればうれしいですね。

朝生:私は、郵便局がもっと身近な存在、そして本当に「生活の一部」と思っていただければありがたいと考えています。

「もっとみんなに防災ゆうストレージを知っていただきたい。」窓口ディスプレイをご紹介

防災ゆうストレージをもっと多くの方に知っていただこうと、様々な郵便局で工夫を凝らした窓口ディスプレイを実施しています。その中から、徳島県鳴門市にある鳴門斎田郵便局のディスプレイと、ディスプレイに込めた想いを紹介します。

鳴門斎田郵便局の窓口ディスプレイ

鳴門斎田郵便局 局長 村越 健治(むらこし けんじ)さん

「だれもがホッと出来る場所、それが「いつもの暮らし」だと思います。
万が一に備えて、そんな「いつもの暮らし」を避難させておけるすばらしい商品であり、たくさんの人にこの良さを伝えたい、すべての人に災害のときでもホッとしてもらいたい、そんな想いを込めたディスプレイ
で、社員全員のアイデアを詰め込みました」

「防災ゆうストレージ」のサービスについてはこちら

「もしものときに地域のお客さまの「生活」と「こころ」を支える「防災ゆうストレージ」サービスが誕生」
防災ゆうストレージ | 日本郵便株式会社 (japanpost.jp)

※撮影時のみマスクを外しています。


            

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