デザインがかわいいだけじゃない! ゆうちょ銀行×楽天カードから見据えるキャッシュレス戦略

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貯金口座数、約1億2,000万。全国津々浦々まで、さまざまなお客さまをもつゆうちょ銀行が、さらにお客さまの利便性を高めるために、キャッシュレス化の底上げに本気で挑戦しています。2021年12月1日から入会受付をスタートした、楽天カード(楽天カード株式会社)とのコラボレーション「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」もその取り組みの一つ。楽天グループとの協業から生まれたカードの開発秘話等を担当者に伺いました。

鳥井さん

株式会社ゆうちょ銀行 カードペイメント事業部 グループリーダー

鳥井(とりい)さん

人事部、上場準備室、新規ビジネス企画室、経営企画部などを経て、カードペイメント事業部へ異動して現職に。「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」においては、商品企画、全体統括などを担当している。

金子さん

株式会社ゆうちょ銀行 カードペイメント事業部 マネジャー

金子(かねこ)さん

広報部、法人営業部、直営店法人サービス部などを経て、カードペイメント事業部へ異動して現職に。「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」においては、券面デザインやプロモーションなどを担当している。

デザインは、とにかく親しみやすさとわかりやすさを重視!

――「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」ですが、グリーンが鮮やかで、楽天の公式キャラクターである「お買いものパンダ」もかわいらしいですね。

鳥井:カードのデザインは、コーポレートカラーをベースに、どのようなデザインが広く受け入れられるのか、まずは社内アンケートを実施しました。多くの社員の意見を参考に、また楽天カードさまからもアドバイスをいただき、今回リリースした2パターンのデザインが決定したんです。

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金子:広い世代に受け入れていただけるよう、できるだけ親しみやすさが感じられるようなデザインを意識しました。楽天の公式キャラクター「お買いものパンダ」のデザインを入れたいとお願いして、楽天カードさまからもいろいろとご提案いただき、最終的には「銀行」を連想しやすいということでお財布を持った「お買いものパンダ」のオリジナルデザインを作って、大きめに大胆に入れてもらいました。

また、セキュリティ面をより強化するために、カード番号やセキュリティコードが裏面に印字されたデザインを採用しました。番号を盗み見されるリスクを軽減でき、セキュリティを気にして普段あまりクレジットカードを使わないようなお客さまにも、安心してご利用いただけると考えています。

――ゆうちょ銀行の口座と紐づいた楽天カードであることも、ひと目でわかりますね。

鳥井:すでにキャッシュレス決済を使いこなしている人が多い一方で、キャッシュレス決済は複雑でよくわからないという人もいて、これはキャッシュレス化の課題の一つだと思います。

でも、この「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」は、ゆうちょ銀行の口座と紐づいた楽天カードだとひと目でわかり、ゆうちょ銀行に親近感をお持ちのお客さまにとって選びやすくなっていると思いますね。

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――ゆうちょ銀行のお客さまにとって、このカードにはどんなメリットがありますか?

金子:入会時に、楽天カードの引落し口座にゆうちょ銀行を設定して使っていただくと、楽天カード共通の入会特典ポイント・利用特典ポイントに加えて、さらに楽天ポイントが500ポイント分付与される特典があります。

また、このカードの利用を通じて、当行の口座をお持ちのお客さまが、楽天市場のお店でより便利に楽しく、買い物をしていただくようになるとうれしいですね。そうした価値を提供することが、当行をさらに活用していただくことにつながるはずです。

――一方で楽天グループさまにとっては、楽天市場を利用するお客さまが増えることにもつながり、お互いにとってメリットがあるのではないでしょうか?

鳥井:楽天カードに関する情報は、これまでCMやインターネット上で目にすることが多かったと思いますが、ゆうちょ銀行の場合は店頭のPOPなどで告知をしています。ゆうちょ銀行を利用する幅広い世代の方の目に触れることで、今までとは違ったお客さまにも「楽天カード」が浸透するという期待もあります。

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店頭に設置した告知用のチラシやカード、スイングPOP。店頭で直接カードの入会を勧めることはできないため、さまざまなツールでWebサイトへの誘導を図っている。

キャッシュレス化を推進! ゆうちょ銀行×楽天カードの最強タッグが誕生

――発行数が右肩上がりの楽天カードと、約1億2,000万という日本一の口座数を持つゆうちょ銀行とのコラボレーションですが、どのような経緯で「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」は誕生したのでしょうか?

鳥井:2020年12月に行った、日本郵政グループと楽天グループとの物流領域での提携が背景にあります。これが契機となって、物流だけではなく、ほかの領域でも協業できないかと議論を重ねていました。

そして、2021年3月、日本郵政グループと楽天グループとの資本・業務提携の際に、キャッシュレス決済分野での協業の一つとして、本デザインカードのプロジェクトがスタートしたんです。

楽天グループさまは、お得感の強いポイントシステムで、楽天市場を軸に楽天経済圏を着々と拡大しています。さまざまなツールやサービスを連携したキャッシュレス決済の展開には、以前から関心を持っていました。

一方で、当行の口座数は、日本人の人口とほぼ同じぐらいで、日本全国にお客さまがいらっしゃるということになります。2,000万人以上の会員を抱え、さらに今後も拡大傾向が続くであろう楽天カードと、当行の口座との紐づけを強化する仕組みづくりは、私たち双方にとって意義のあることだと考えています。

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金子:全国各地に店舗がある当行と、キャッシュレス分野でトップレベルの楽天カードが組むことで、日本全体のキャッシュレス化を底上げする一助になれば、と期待していますね。

ゆうちょ銀行が見据える未来とは?

――楽天カードとのコラボレーションの次の施策として、具体的に考えられていることはありますか?

鳥井:今回のカードでゆうちょ銀行口座と楽天カードとの紐づけを強化する仕組みを作ったうえで、情報の連携・分析を行いながら、いずれはゆうちょ銀行が主体となって新たなクレジットカードを発行することも検討の視野に入れています。
そういう意味でも、今回のカードは、私たちが目指すカード事業戦略やキャッシュレス戦略の1つの試金石としたいですね。

うまくいきそうだなと思ったら、次のステップの議論を本格化させていき、できるだけ丁寧に進めていきたいです。

金子:当行の強みであるリアルでの金融サービスと、今回の楽天カードさまとのデジタル面での連携を軸に、今後はさまざまなキャッシュレスサービスを展開していきます。

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――ところで、まだ入会受付をはじめたばかりですが、「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」のお客さまの反応はどうですか?

鳥井:予想以上のお申し込みをいただいている状況です。カードのデザインを2パターンから選べるのですが、私たちはキャラクターがないシンプルなカードが好まれると予想していました。でも、今のところは、「お買いものパンダ」デザインを選ばれるお客さまが多くて、ちょっと驚いているところです。

金子:好評のようで、お買い物パンダのイラストを大きく入れることにこだわった甲斐がありました(笑)。

※撮影時のみマスクを外しています

「楽天カード ゆうちょ銀行デザイン」の詳細はこちら
            

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