日本郵政グループ女子陸上部を支える「新顔」に注目!元選手のマネジャーと管理栄養士にインタビュー

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「選手として入社」「大学で助手を」...スタッフとして携わるまで

今年も日本陸上競技選手権大会や世界陸上競技選手権大会(オレゴン世界陸上2022)への出場に続き、現在は11月27日に宮城県で開催される全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝 in 宮城)に向けて日々トレーニングに励む日本郵政グループ女子陸上部。そんなチームに、2022年4月に加わったのが、
マネジャーの澤口真美絵(さわぐち まみえ)さんと管理栄養士の安里春菜(あさと はるな)さんです。チームを裏方として支える「新顔」のお二人に、日々のサポートからチームへの想いまでを聞きました。

――日本郵政グループ女子陸上部に、スタッフとして携わるようになったきっかけを教えてください。

澤口:私は2017年3月に宮城県の東北高等学校を卒業して、日本郵政グループ女子陸上部の4期生として入社しました。選手として実際に活動したのは2年間で、その後は、宮城県にある仙台中央郵便局の総務部で勤務していました。しばらくしてから「いつか、また陸上競技に携わりたい」という思いが芽生えるようになり、そんな中、陸上部の髙橋 昌彦(たかはし まさひこ)監督に再び声をかけていただいて、2022年の4月から東京に移り、陸上部でマネジャーをさせていただいています。

安里:私は日本女子大学の家政学部を卒業した後、大学で助手をしていました。そんな時に学内の先生から「日本郵政グループ女子陸上部がスポーツ栄養に興味がある管理栄養士を探しているのですが、どうですか?」と声をかけていただいたんです。スポーツは好きでしたし、卒業研究で他大学のラグビー部の栄養サポートもさせていただいたことがあったので、スポーツの栄養管理の経験を活かせると思い、同じくこの4月から管理栄養士として勤務しています。

仙台の郵便局で働いていたこともある、マネジャーの澤口真美絵さん

――日本郵政グループへの入社を決めた理由は?

澤口:高校時代は1500mや3000mの中距離を得意としていました。インターハイで優勝したりするような目立つ選手ではありませんでしたが、髙橋監督は伸びしろの部分を評価してくださいましたし、なにより温かいお人柄にとても惹かれました。私は駅伝も大好きでしたので、日本郵政グループ女子陸上部の選手として、いずれは地元の仙台で駅伝を走りたいという思いもありました。

安里:私は管理栄養士の資格を活かして、スポーツチームの専属スタッフとして勤務したいとずっと思っていました。でも、そういう就職先はほとんどありませんでしたし、ご縁やタイミングがないと面接を受けるのも難しいような状況でした。そういった意味でも髙橋監督にご縁をいただいたのはありがたかったですね。入社の際には、監督のお人柄やチームの温かい雰囲気も決め手になりました。

スケジュール調整から食事・栄養管理まで。選手を手厚くサポート

澤口さんと安里さんは「気持ちの部分でも選手をサポートしていきたい」という

――マネジャーとしてのお仕事はいかがですか?

澤口:選手時代は目標を達成するために、日頃から競技や自分自身と向き合いながら生活していました。でもマネジャーとしてチームに関わるようになると、1つの試合に出場するだけでも前段階の準備が本当にたくさんあるということや、自分が思っていた以上に陸上部のスタッフや会社の方々、ほかにも多くの関係者の方々に支えられていたことを改めて知ることができました。

今は選手を支える立場になり、大会への出場や合宿を実施するための手続きなど、事務作業を中心に行っていますが、時には練習をサポートするなど、様々な役割を担当させていただいています。各選手は日本郵政グループの正社員として勤務もしていますので、勤務先との調整も大事な仕事の1つですね。やはり元選手であるからこそ理解できることもたくさんあると思うので、周りのスタッフの方々とともに、そういう経験も活かしながら、選手たちが競技に集中できるより良い環境を作っていければと思っています。

――管理栄養士としてのお仕事はいかがですか?

安里:今の仕事は食事作りと栄養管理が中心になっています。食事に関してはおいしく食べてもらうことが基本ですが、選手の身体作りや体重管理、貧血の予防などにも深く関係してきます。海外で大会が行われる際には現地で食材を調達して食事作りも行います。どんな場面でも食を通して、しっかりコンディショニングをサポートできればと思っています。

栄養管理については、選手ごとに抱えている課題や管理すべき内容も違ってくるので、食事作り以上にきめ細かなサポートが必要になる部分もあります。選手と日々を共にする中で、常に自分を律し、私生活すべてに実直に取り組む姿を見ているからこそ、毎日の食事作りや栄養管理のカウンセリングでは、リラックスしてもらったり、自然体でいられるような雰囲気づくりも心がけています。

「ひたむきに努力している選手たちに、目を向けていただけたら」

選手一人ひとりに応じた「きめ細やかなサポート」を心がけているという管理栄養士の安里春菜さん(日頃、選手に食事を作っている寮の厨房の前にて)

――今後の目標について教えてください。

澤口:選手たちから、プライベートなことはもちろん、些細なことでも気軽に相談してもらえるような存在になって、気持ちの部分でもサポートしていきたいという話題にはよくなりますね。選手たちは見えないところで本当に地道に努力していますし、監督やスタッフも全力を注いでサポートしています。そういう努力が報われてほしいんです。

日本郵政グループは大きな企業グループですので、今後は女子陸上部の活動を少しでも多くの社員の方に知っていただく点でも貢献できたら嬉しいですね。私自身、選手の頃は周りにいる社員の方々から「頑張っていたね!すごく勇気や元気をもらったよ!」とよく声をかけていただきました。この女子陸上部はすばらしいチームですし、そういう社員を活気付けるような大切な使命も担っていると思うんです。

安里:3000mや5000mなどのトラック種目からマラソンまで、女子陸上競技というのはすごく奥が深いんです。これからはいよいよ駅伝のシーズンも本格的に始まります。私自身、管理栄養士として入社したのをきっかけに、女子陸上の本当のおもしろさを改めて感じています。

先ほど澤口さんも言ったように、それは選手たちが監督やスタッフと一緒に毎日ものすごい努力を重ねているからなんです。こういう部分はなかなかメディアでは紹介されませんが、ひたむきに努力をしている選手たちを是非、応援していただけたらと思っています。

将来的には日本郵政グループ女子陸上部の活躍が、女子陸上競技自体にさらに興味をもってもらえるきっかけにもなってほしいですね。選手や監督、スタッフはその大きな目標のためにも頑張っていると思いますから。

※撮影時のみマスクを外しています。

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